祖父恋 14・「京介のバカッ」
私は家に戻った。下の和室で鶴代さんと話していたら、しばらくして京介くんも家に戻ってきた。今日は随分早いんだ。
「あら、京介、おかえりぃ」鶴代さんが言った。
京介くんは「ただいま」とだけ言って2階に上がってしまった。私の方は全く見ていない。何か怒っているみたいだった。
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私は家に戻った。下の和室で鶴代さんと話していたら、しばらくして京介くんも家に戻ってきた。今日は随分早いんだ。
「あら、京介、おかえりぃ」鶴代さんが言った。
京介くんは「ただいま」とだけ言って2階に上がってしまった。私の方は全く見ていない。何か怒っているみたいだった。
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海水浴までとうとう1週間を切ってしまった。でも私はポチの「夏休みが終わる前に現代に帰りましょう」という言葉に戸惑って・・・・そして落ち込んだ。なんで・・・?そう、自分でもなんでだろうって思う。でも、正直もう少しだけこのままここにいさせてって、思う。
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やっと梅雨が明け、夏休みはもう目前だった。高校は休み前で短縮授業になっていた。京介じいは陸上の練習に熱心だった。でもこの暑さでは練習もきついだろうな・・・・。並木くんもまた黙々と練習していた。ああ、並木くんかあ・・・こんなに暑くても髪の毛でいつも顔半分は隠れていた。???なんでかなあ・・・・。今度機会があったら本人に聞いてみようかな。
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海水浴に行く日程が決まった。メンバーは・・・京介じい、並木くん、陸上部の先輩(男子二人)、女子は大宅先輩に先輩の友人と私、島田多喜子さんの合計8人になった。多喜子さんは私が無理矢理誘ったのだった。声をかけるまでは緊張したんだけど、案外すんなりオッケーしてくれた。
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期末試験は無事に終わった。私の成績は人生で初めてというくらいよかった。だからちょっと京介くん=おじいちゃんにも驚かれてしまった。
クラスの雰囲気にも徐々に慣れて来たし、学校生活は順調だった。多喜子さんと私はつかず離れずの関係でただのクラスメートという一定の距離を保っていた。ただ・・・・・私は多喜子さんとおじいちゃんはいつか「くっつく」のだろうかと期待をもって眺めているのだけど、全くそういう気配は感じられなかった。
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きゃあーーっ。 こんな偶然嬉しいけど、今は並木くんの顔を見ると動揺するかもしれない。 そう、今の私には恋愛はご法度なのよ。そう・・・・そうなの。
なんでまたこんなところへ並木くんが現れるのよ・・・・。そう、実はこのブラック・ジャックみたいな並木くんは京介くん=おじいちゃんの友達だったんだ。私の正面にわざわざ座ったというわけではなく、ただ単に京介くんの隣に座ったのだった。
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七夕の日になった。学校にも少しだけ慣れて期末試験が始まっていた。私は本当は高校2年生なので勉強にはほとんど苦労はしなかった。学校から帰るとまだ午後の早い時間だったので、今日こそポチとゆっくりしゃべりたくて、庭に出てみた。
せっかくの七夕なのに、空にはねずみ色の雲が重く広がっていて、いつ夕立がきてもおかしくないような状況だった。
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多喜子・・・そう、私のおばあちゃんの名前も多喜子だった。でも・・・・私のおばあちゃんがこんなに美少女だったのだろうか。私の頭の中では大きな「ハテナマーク」が踊っていた。おじいちゃんとおばあちゃんは高校の同級生だったの?でもそんな話誰からも聞いたことないし。
教室には机と椅子がびっしり並んでいた。男子と女子が半々くらいだろうか、いや男子の方が若干多めかもしれない。京介くん=おじいちゃんが窓際の席からこっちを見ていた。おじいちゃんはこんなに大勢のクラスメイトの中でも結構目立っていた・・・。
その時・・・教室の一点に私の目が釘付けになった。
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結局その日はポチと話らしい話はできなかった。家に戻った私たちはお夕飯を頂き、後片付けを手伝って、お風呂に入り、眠った。ただこの日一つ特筆しておくべきことといえば、夕方私たちが家に戻ると、おじいちゃんの祖母にあたる小さいおばあさんが仕事から帰ったとかで家にいた事、そして、おじいちゃんのお父さんである・・名前を忘れてしまったけど・・おじさんが家にいたことだった。
ちょっと整理しないと頭がこんがらがってしまうので、それはまた明日考えよう。そうそう、明日からいよいよ私はおじいちゃん・・・・京介くんの学校に通うことになっていた。ええい、今日はもう寝てしまおう。
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階段を駆け下りようとした時、私の体が宙に舞った気がした。次の瞬間、ドシンッ。いててててっ。お尻から下に落ちていた。
「おい、あんこ大丈夫か?」京介くんが心配して駆け下りて来た。そう、なぜかこの時から私の中でおじいちゃんは京介くんになっていたのです。
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もうすぐ誕生日という事で…物好き、もといっ優しい幼馴染みがえびめしの素を送ってくれました。
私が以前話してたのを覚えてくれてたんやっ。
作ってみたけど…黒い!
この味は家で出せるのか?
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