月の雫 第2章 9・俺の好きな人

 京阪電車に乗って、四条に向かった。平日の夕方は仕事帰りの人で反対方向の電車の方が混んでいた。俺はドアの近くに立って、本を読んでいた。

あ・・・そう言えば、さっきコトがおばさんのチョコケーキがあるって言ってたっけ。あそこのおばさんのチョコケーキは絶品だ。俺は子どもの頃からコトの家の人には、家族同然にすっげー可愛がってもらった。俺・・・子どもの頃、泣き虫だったからなあ。

» 続きを読む

| | コメント (4) | トラックバック (0)

«月の雫 第2章 8・手紙