今まで色々小説の中で遊ばせてもらいましたが、これがほんまに最終回です。
ではでは・・・みなさん、本当に最後まで綾のお土産や編を読んでくださって
ありがとうございました。
☆
綾がお土産やをやめて、二条城近くの駿台予備校に後期から編入したとある日・・・。
お土産やで同い年の社員の三木さんからご飯に誘われた。
「綾ちゃん、明日の夜会える?明日の夜、ごはんでもどう?」
「うん!!」
☆
翌日。三木さんはもう四条大橋のたもとに着いていた。
お土産やのバイトでは毎日通っていた道・・・・。
「綾ちゃん!!」三木さんは相変わらずちょっと派手目で綺麗な洋服を着ているので
目立つ。
「あ、三木さんーーー久しぶりーーーー」
「じゃあ、行こっか。サンマルコでいい?」
「いい。いい。大好きよーー。」
二人でおしゃべりしながら、四条通を少し歩いて、
サンマルコに向かった。
サンマルコというのは、若者に人気のあるイタリア料理の店だった。
綾はこの店の外国っぽい雰囲気が好きだった。
店の中も明る過ぎず、暗すぎず・・・・。程よい照明で、
それでいて、カジュアルな感じの店だった。
二人は人が一人やっと通れるくらいの階段を上って
店に入った。
カラン、コロンとカウベルのようなベルがドアにつけてあるのが鳴った。
二人は白い壁の店内を入り、窓際の席に座った。
窓は白いペンキ塗りの木枠で、
綾はこのレトロ感も大好きなのであった。
注文し終わり、グラスの水を少し飲んだところで
三木さんはカバンから何かを取り出した・・・
「綾ちゃん、これ先に渡しとくね」
「なに・・・?」
「こないだ、社員旅行があってね・・・そのときのお土産」
「ありがとう・・・・」
「開けてみて!」
「・・・・あ、お守り?」
「そう・・・。もうな、サイアクやねん・・・。みんなべろんべろんで。
気いつけや・・とは言われてたんやけど、もうオジサンたち
お尻触るわ・・肩くむわ・・・・ひどかったわあ。」
「えぇーーーイマドキそんな社員旅行があるのん?」
(谷さんは・・・?谷さんもそんなことしはるん・・・)心の中でちょっと気になった。
でも何も知らない三木さんには聞けなかった。
「そうそう・・・・谷さんな・・・」
「えっ?」一瞬、どきんとした。
「谷さんはほとんど酔うてはらへんかったわ。少しは飲んではったみたいやけど。
いつもどおりかなあ。」
「ふうん・・・・」
「あの、大卒の新人の詫間さんと話したはってん・・・・」
「うん・・・・」
「今年は、ほんまにびっくりした年やったわ・・って。
こんな年になって事件が起きたりするんやなって」
「事件?」
「うん、それで、詫間さんが事件って何ですかって聞かはったんよ。
そしたら、谷さんは笑って・・・さくらんぼちゃんがな・・・って言ったの」
綾は急に三木さんの話をさえぎった。
「谷さんがさくらんぼって言わはったん?」
「うん、たしか「さくらんぼちゃん」だったと思うよ。
そこで詫間さんがさくらんぼちゃんって誰なんですか・・・って
かなりひつこく聞いてたみたいやけど、
谷さんはそれ以上は何も話してくれなかったんやって。
詫間さん、逆に自分の彼女の話になちゃったって・・・・
後ですごく悔しがってたわあ・・・。」
三木さんはふふふ・・・と楽しそうに笑った。
「ふうん・・・・そうなんや」
三木さんは運ばれてきたサラダを食べている。
「あ・・・☆」
(さくらんぼ・・・・さくらんぼ・・・・さくらんぼのブラ????)
「綾ちゃん、どうしたん?急に大きな声出して・・・」
「ううん・・なんでもない。さあ、食べて、食べて」
(さくらんぼはあの祇園でブラウスのボタンが取れたときの・・・
見えてたんよね。やっぱり・・・。まああんだけ派手にボタンが取れたら、
見ようとしなくても見えるよね・・・・)
もしも、谷さんのこと、三木さんに話したらなんて言うのかな。
減るもんでもなし・・・やっちゃえば良かったのに・・・とか・・・・言いそう。言いそう。
「綾ちゃん、なに考えてるの?なんかぼーーっとしてるよ」
「あはは・・・なんでもない。」
「ああ、それからさ、さっきのお守り。
あれ、私が買おうとしてたら、谷さんが来て、
藤川さんにか?って聞かれたから、はい・・・って言ったら、
じゃあ僕にも半分出さして・・・って出してくれたの。
半分は谷さんからだから。
勉強頑張ってね!!」
☆
食事をし終わって、いろいろしゃべって、綾は三木さんと別れた。
三木さんは烏丸の方向に向かった。
三木さんは最後に
「綾ちゃん・・・バイバーーーイ。合格してよーーー」と叫んだ。
「よしっ」あやはガッツポーズをして見せた。
二人はそれぞれの方向に消えていった。
終わり
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