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2009年4月

グレープシードオイル 28・最終回・・・・メイちゃん宅にて

時は流れて、2009年。メイちゃん宅です。

「ねえねえ、綾ちゃん、それからどうなったん?」

「ん?あきら?・・・私がその3ヵ月後に海外協力隊に

 行ったでしょ。それから、ちょっと連絡できなくて・・・」

「それで?」

「それで・・・あきらとはそれっきり会ってないねん」

「えぇ・・・じゃあ、あすかさんはどうなったん?」

「あすかさんのお母さんが1年半後の亡くなったんやって。

 あすかさんから手紙もらった」

「あきらさんとあすかさんは付き合ったん?」

「どうやろ。ようわからへんわ。

 あ・・・なんでこんな話になったんやった?」

「みんなで昔の彼氏の話してたんやん。

 でも綾ちゃんの話はちょっと悲しいよね」

みるとメイちゃんが涙ぐんでいた。

冷静なマリちゃんは座ったままこっちをみて微笑んでいる。

「綾ちゃんちに行ったら、見たことないような油置いてるよね」

「ああ、あれ。実はあれがグレープシードオイルやねん・・・。

 みんなにもあれで料理作ったことあるし」

「なんで、今でも使ってんの?」メイちゃんが涙ながらに聞いてくる。

か、可愛い。

「それはね、あきらのこと・・・

 嫌いになって別れたわけではないから。

 なんとなく・・・ずーーーっと使ってるの。

 まあもうこうなったら、惰性かなあ。

 あきらに今さら会いたいとか思わないけど・・・。

 グレープシードオイルだけは・・・ね」

(いや、本当はどうかな。あきらに会ってみたいかもしれない)

「ふうん・・・そっかぁ。なんかわかんないな。

 なんで連絡取らなかったの?

 あきらさんのこと

 今でも好きやったりする?」

「だんないるけど・・・?」

まりちゃんが言った・・・「それとこれとは話が違うよね」

私は曖昧に笑った。

あきらに連絡かあ。

タイミングを逃してしまったんだなあ。

「ところでね、この話には続きがあるねん・・・聞きたい?」

「聞きたい」「聞きたい・・・」と二人。

「あきらを最近、京都で見かけてん・・・・」

「うっそーそれで?」

「うん。あのね、少し離れたところから見てて・・・

 それで、後をつけて行ったの」

「えぇ・・・マジで?」

「うん。探偵みたいでしょ?・・・そしたら地下鉄乗って・・・

 あきらは昔住んでた下宿に入って行ったの」

 それがね、結婚指輪はしてなくて、服装もジーンズにパーカーで

 なんか30代半ばには見えなかった」

「ええ・・・それで?」

「それで・・・そのアパートはね、

 上品なおばあさんが大家さんで・・

 でもその人は亡くなってて、

 娘さんが後を継いでたの。

 私、その娘さんに話を聞いたの」

「うんうん・・・それから?」

「ああ、ちょっと話が飛ぶけど・・・いいかな?

 また別の日に映画を見ようと思って、

 一人で三条に出かけたん。

 そしたら、昔っからある画材屋さんの前を通ってね、

 店先にある古い絵葉書を見ててん。

 そしたら、綾・・って名前を呼ばれた気がして」

みんなは真剣に聞いてくれている。

「振り向いたけど、誰もいいひんし・・・気のせいかと思って

 また見てたら、今度は棚の方から

 <綾>って呼ぶ声がして・・・

 棚と棚の間をのぞくとそこからひょっこりと

 こっちを見てる顔があったの」

「うん・・・」

「それは紛れもなく、あきらだったんだけど、

 昔のまんまだった。

 私ね、大家さんの娘さんに話を聞いたって言ったでしょ?

 あのね・・・あの日妙に胸騒ぎを覚えて・・・

 そしたら、娘さんが言ったの。

 あきらとあすかさんって5年ほど前に自動車事故で・・・・・」

「きゃあーーーやめて、やめてーーー」

「ホラーになってるぅ」

私「なあーーーーんて・・・・ね」

「もぉーーーー綾ちゃん、怖すぎ」

「嘘でしょ?」

「うそ、うそ・・・」と私。

「どこまで本当の話やったん?」

「さあ、どこまででしょう・・・」

「あっ、もう幼稚園のお迎えの時間やん・・・」とマリちゃん。

「お願い・・・これだけ教えて。あきらさんは生きてるの?」

「うん・・・・多分ね」

「あ、もう一つ教えて!!」

「あのさ、真由とコウちゃんはどうなったん?」

「あはは・・・・その話はまた今度ゆっくりね」

私達は幼稚園に向かって走った。

                  グレープシードオイル<おわり>         

 

作者あとがき。

今家で引きこもって幼稚園のお仕事中です。

慣れないワード君と格闘中。

今朝はお掃除当番で、近所のおじいさんと

戦っているため(笑)朝5時に起きました。

多分、今夜はバタンのパターンです!!

今夜、アップできないと思い、

最終回アップしました。

言葉足らずで申し訳ありません・・・。

ひとまず、ここで終わりで。

あきらとあすかさんについては後日談を。

真由とコウちゃんの怪しい話は

別口で・・・書くつもりです。

あきらさんを急に置いていく所までで

2009年にワープして

終わってしまってごめんなさい。

置いてゆく女と残る男・・・・

残される方が絶対に辛いんですよね。

うーーむ。

かなりの課題を残しての終わりになりました。

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グレープシードオイル 27・朝焼け

その夜、あきらと私は海の近くにある国民宿舎に泊まった。

              ☆

でも・・・実は昼間に灯台まで泳いだこともあって

夜はぐっすり眠ってしまった。

あきらは相当疲れていたのだと思う・・・。

私は明け方目が覚めてしまった。

部屋の壁時計の針は4時を過ぎたことろだった。

和室に敷かれた布団の上でぐっすりと眠るあきら・・・・。

タオルケットを蹴飛ばしている。

宿の浴衣の裾ははだけて、足が見えていた。

これから私がしようとしていることは・・・最低な事?

私は窓際に置いてある、籐の椅子に一人腰をかけて

眠るあきらの姿を眺めていた。

              ☆

少しして、

「ん・・・ん・・・・ん。・・・あや・・・」

あきらは寝ぼけているのか私の名前を呼んだ。

こういう時って本当に嬉しいと感じる。

眠っていても私の事を覚えていてくれてるってことだから。

あきらは布団の隣をばんばんと叩いて・・・

どうやら私を探しているようだった。

私は布団に戻り、あきらに背中を向けて横になった。

そのまま、あきらは私の肩から腕を回した。

あきらはまだ眠っているのだろうか。

そのまま後ろからぎゅっと抱きしめてきたのだった。

この姿勢で抱きしめられたら・・・

私は一体どうしたらいいのだろう。

胸がドキン、ドキンと鳴るのがわかった。

「あきら・・・起きてるん?」

耳の辺りに顔を押し付ける。

くすぐったい・・・。

あきらが首筋にキスをしてきた。

ああ、こういう時、宿の浴衣とはなんと無防備な服装だろうか。

いとも簡単に脱げてしまうではないの。

私はあっとい言う間に下着一枚になってしまった。

「あきら・・・あの・・・あのね・・・・初めてやから・・・

 ちょっと怖いし・・・・」

あきらはまっすぐな目で私を見る。

「俺も怖いよ・・・・」

あきらは静かにそう言った。   

                             

             ☆

             ☆

             ☆

             ☆             

 私達は波の音を聞きながら初めて一つになった・・・・。

「あきら・・・・昨日の約束覚えてる?」

「灯台までどっちが先に泳ぎ着くか・・・ってこと?

 覚えてるよ」

あきらは腕枕をしてくれながら

幸せそうな顔をしている。

「私ね・・・しばらく遠くに行っちゃうけど・・・

 行かせてよね」

「え?」

あきらの顔は一瞬こわばった。

私が何を言ってるのか理解できないといった顔だった。

「もう少し、詳しく話してよ」

「うん・・・あのね、ずっと前から行きたいと思ってたところがあって。

 でもずっと決心つかへんかった。

 でもあきらに会って、あきらが好きな研究してる姿を見て

 いいなあって思って」

「それで?」

「あきらが決心させてくれたの」

「綾・・・・どこに行くつもり?」

「カナリア諸島のラスパルマスっていう島」

「・・・・・それってどこ?」

「アフリカの近く」

「どのくらい行くの?」

「二年」

「・・・・なんでなん?綾」

あきらは私の名前を呼んだ・・。

泣きそうな声だった。

              ☆

私はかなり前から海外で働いてみたいと思っていた。

思っていたけど、それを行動に移せなかった。

あきらに会って、好きな研究をしているあきらを見て・・・

やっと決心がついたのだった。

だから私が海外に行く事と、

あすかさんのこととは無関係だ・・・・と思う。

事故はたまたま起きてしまった・・・のだ。

そして、ちょうどあきらに会えない頃、

私は大阪で試験を受けて

合格した。

つい先日、面接を受けてきたのだった・・・。

あきらに無理を言って、海に来たのは・・・

あきらにこのことを言いたかったから。

大切な思い出をひとつ残しておきたかったから。

窓の外には美しい朝焼けが広がっていた。 

ごめん。あきら・・・。

あきらにとってはザンコクだったよね。

でもそうするしかなかったんだ。

私にはそれがベストだと思えた。

私の勝手な夢を貫き通すこと・・・

それで、私がいなくなって、

あきらが自分の道を

自分で決めてくれたら・・・。

ごめんね。

本当にごめん。    

              

              

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メイちゃん宅にて

メイちゃん宅にて
今日の昼です!

不良主婦達?が集まってお寿司!

(冗談です)
さあ…あなたもお寿司が
食べたくなある
食べたくなある…

今、ブログでは空前の
お寿司ブーム!
不良主婦というのは、ほんとに冗談で、

真面目に政治と経済について
語ってましたよ(笑)
それもウソやろ!
私達は短い時間を一緒に過ごして楽しんでいます。

なお、苦情は受け付けませんよ!!

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グレープシードオイル 26・灯台

「じゃあ、行くよ。用意、ドン!」

私は負けない自信はあった。

あきらには言ってなかったことだけれど、

私は小学生の頃から、水泳だけは得意で、

県大会にも出た事があった。

中学、高校と水泳部だった・・・・。

ここは海だから・・・クロールは無理か・・。

そう思って、あきらを見ると・・・・

あきらはクロール。

じゃあ・・・と私もクロールで泳いだ。

灯台に着いた。

           ☆

「あきら・・・・」

あきらはまだ着いていない。

程なくして、あきらが泳ぎ着いた。

私達は灯台の足場になっているコンクリートの上に上がった。

あきらは手を貸してくれた。

「ああーーー負けた。お前、河童やろ?」

「まあね・・」

私達は並んで座った。

「賭けは俺の負け。なんでも綾の言う事聞くよ」

「そう?じゃあ・・・・・ちょっと目をつむってくれる?」

あきらは目をつむった。

私はあきらの唇にキスをした。

海水の味がして、ちょっとしょっぱかった。

「ん・・・」

あきらは目を開けた。

「綾・・・・」

あきらはぎゅっと濡れた体のまま

私を抱きしめた。

初めて見たあきらの上半身は

適度に引き締まっていた。

マッチョではなかった・・・。

「綾・・・俺、ずっと考えとった。俺やっぱ、

 お前と一緒にいたい。綾以外は考えられへん」

あきらの言葉に胸がキュンとした。

嬉しかった・・・。

でも、私の心は・・・

「あきら・・・あの・・・・」

言いかけてちょっと涙が出てきた。

「あのね・・・病院で聞いてしもた・・・あすかさんのお母さんの話」

「うん・・・・・」

「それで、あきらはあすかさんと結ばれる運命なのかな・・・・って。

 思った」

「なんやそれ」

「でも・・・ある時、あすかさんの気持ちわかってしもた。

 私もあきらの事好きやから・・・・あすかさんの気持ち

 わかるねん・・・・」

「ほんなら俺の気持ちはどうなるん?」

「あきらの気持ちかあ・・・・」

確かに、私は自分のことばかり考えていたかもしれない。

あきらの気持ち・・・。

「あすかさんは一緒に仕事してきた、仲間みたいなもん

 綾は俺の彼女やろ・・・・。俺の可愛い彼女やろ」

あきらは私の体をぎゅーーっと抱きしめた。

「く、苦しい・・・・」

あきらはそのまま私を押し倒した・・・・。

そのまま私に体を預けてきたけど・・・

でも下はコンクリート。

「ちょちょちょちょちょ・・・・・っと・・・・待って、待って、まって」

私は慌てた。

「無理、無理・・・ちょっと痛い」

あきらを起こして、自分も起きた。

「もう・・・何考えてんの」

「何って、綾のこと・・・・だいたい水着って・・・

 露出多いし・・・」

「何?」

「あの・・・・その・・・・」

「エッチ!しかも、ここ灯台やし・・・

 また向こうまで泳いで戻るんよね?」

「ああ、帰りはこっちから帰ると、近いねん・・・」

あきらに言われた方向を見ると

もうすぐそこに対岸が見えていた。

え?対岸?

でも、自転車や荷物が来た場所に残っている。

「大丈夫。近道があるし」

そう言われて、あきらについて行く。

さっきの半分くらいの距離で岸に着いた。

「え?こんなに近いの?」

「そ。それで、このトンネルを抜ると、はじめの海岸に戻れる」

なんか魔法にかけられているような気がした。

この辺りの地形が全くわからないのでついていくしかない

のだけど。

「さ、元の場所に来たよ」

「え・・・ほんと。さっきの場所・・・」

私はすぐにサンダルを履いた。

そして、ワンピースを着た。

あきらは上からTシャツを着た。

「自転車返さないとね」

「綾、今日はこっちに泊まれるよね?」

「うーーーむ・・・・」

「一緒に泊まれるよね・・・・」

ああ、また変に胸がドキドキする。

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穴子のお寿司

穴子のお寿司
時々とってもお寿司が食べたくなります!
穴子のお寿司を
頼んでいたので、
昨日の夜に頂きました!

うん、穴子!
やっぱ実家で食べたい。

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グレープシードオイル 25・深緑色の海そして空

「あきら・・・ちゃんと目つぶっといてな・・・」

私はそう言うと、そーーーーっと、そーーーーーっと

砂の上を後ずさりして、そのまま海に入った。

もちろん水着は着たまま・・・。

「あ・き・ら・・・・もういいよぉーーーー」

かくれんぼのように言ってみる。

「えっ?え?」

あきらはくるっと振り向いた。

「えぇーーー?いつの間に?<ぼんさんが屁をこいた>

 みたいやん・・・」注;ぼんさんが屁をこいた・・は全国的に

 有名な子どもの遊びですが、地方によって呼び方は違います。

「あはははは・・・・やっぱ、小学生やん・・・・」

あきらはちょっと恥ずかしそうな顔をした。

「ちょっと待って」そう言って、Tシャツを脱いで

急いで海に入ってきた。

後で気付いたことだけど、

あきらはジーンズのまま海に入っていた。

             ☆

「あきら・・・ちなみに関西では、

 ぼんさんが屁をこいた・・・って言うけど、

 うちの田舎では、<インド人のくーろんぼ>って言うの。

「へえ・・・そうなんや。んで・・・なんでもう海に入ってんの?」

「あははは・・・・・水着なんて脱げるわけないやん・・・・

 だいたい、なんで裸で泳ごうとか言うの?」

「うーーーむ、それは・・・・・」

あきらはちょっと真面目に考えて、

それからゆっくり話し出した。

「あのな・・・俺、小学生の時、ここで一回海パンが脱げて・・・

 どうしようもない状況になったんや。

 ま、結局潜って探して見つけてんけど」

「ふうん・・・この海に・・・潜ったん?」

「そう。まあ、こんな色やし・・・大変やったけどな」

そうそう、ここの海は深い緑色をしていて、 

こんなに近い距離でもあきらの体はほとんど見えなかった。

「ここの海はだいたいいっつもこの色や。

 水が汚いんちゃうで・・・・。こういう色なんや」

確かに、水は汚いわけではない。

すぐ近くに魚もいるし・・・海藻もある。

砂浜には綺麗な貝殻もたくさん落ちていた。

瀬戸内海だからかもしれない。潮のせい?

「ん、それで・・・・その話の続きは?」

「おお・・・でもそん時感じてん。

 海を裸で泳ぐって・・・なんかすっげーーー

 気持ちいいって」

「ふうーーん・・・・」

「なんかそれを思い出してさ・・・。

 なんか・・ぜーーんぶからすっげー解放された感じやった。

 なーーーんにもない。そんな感じ。

 人間は海から生まれた・・・ってそう思ったよ」

「うん、うん・・・」

「それを綾にも感じて欲しかったんや」

あきらの話はつじつまが合っていたし

話を聞いているうちに、

すごく自分も「母なる海」を感じてみたい気がした。

「あーーーーーっ」

「なに?」

「俺、ジーパン・・・・はいてるやん・・・」

「もう、気付くでしょ?普通」

「バカっ」

「バカは失礼やろ・・・・口悪いな」

あきらは仕方なく、一度海辺に戻って

海水パンツに着替えると言った。

あきらが大きな岩の陰で着替える間、

私は一人で海に浮かんでいた。

もうすぐ夏も終わりが来そうな予感の空。

飛行機雲が一筋見える。

大きな入道雲は空との境界を際立たせている。

「夏もちょっとで終わりだなあ・・・・」

私は一人で海に浮かびながら考えていた。

            ☆              

それに・・・・きっともう二度とあきらと海に来る事はないだろう。

一生ないんだなあ・・・。

きっともう会えないんだなあ・・・これが。

私はここであきらと別れる決心をしていた。

そんなこと、出来るんだろうか。

あきらと一緒にいるとなにも飾らなくていい。

すごく自然な感じ。

でも・・・

全てがもう最後だと思うと

あきらと一緒の時間の全てがとても愛しく

大切でかけがえのないもののように感じた。

そう思うと涙が出てきた。

              ☆

あきらが戻ってきた。

「綾・・・・どうかした?もしかして泣いてる?」

「まっさかあ・・・ちょっと海水が目に入った~しみるぅ」

ごしごしこする振りをした・・・。

「あきら・・・解放かあ・・・でもなあ・・・やっぱ、ちょっとなあ・・・・

 客観的に見るとすっげー恥ずかしいよね」

「俺と一緒でも?」

「オレと一緒だからです」

「何にも見えなくても?」

「うん・・・・見えなくても」

              ☆

「ね、あきら・・・・じゃあさ、賭けしよっか?」

「賭け?」

「そ。あそこの灯台まで先に泳ぎ着いた方が

 相手の言う事・・・聞くの」

「よし・・・・」

☆       ☆       ☆        ☆

作者より;前回の記事はちょっと無謀でしたか?

海で裸で泳ぐっていうのはありえませんよね。

外国のヌードビーチかって!

(↑なんかで聞いたことあります)

でも、ここは日本ですし・・・。

瀬戸内海沿いの小さな海辺ですし。

でも、これは本当の話ですが、

瀬戸内海はそこ特有の色でして、

私にはいつも深い緑色に見えます・・・。

入ってみてわかりますが、

ほとんど海の中は見えません。

だから顔だけ見えてる感じでしょうか。

今回あきらが綾を案内した海辺は実際に

これに近い場所があります。

ちょっと入組んだ小さい入り江になっていて、

地元の人しか知らないので・・・

まるで、貸しきりの海のようです。

そして・・・・この海の回ではあきらと綾の気持ちには

決定的な違いがあります。

海の回、もう少し時間を頂いて

描けたらと思います。

読んで下さっている方、本当にありがとう!!

まあ、実在の人物とは一切関係ありませんので。

「そんなアホな」とツッコミ入れつつ

読んでいただけたら、幸いです。

ちなみにネタばれになりますが・・・

綾は中学・高校と水泳部のキャプテンです(笑)

さて・・・賭けはどうなりますか・・・・。

それは次回のお楽しみということで・・・。

なんか、紙芝居みたいになってます?

幼稚園かっ!!!!

最後になりましたが、私の地元では<ぼんさんが屁をこいた>は

<インド人のくろんぼ>と言いましたが、今の子ども達が

どう言っているのかはわかりません。

昔の子どもの遊びですので、

私個人としては差別的な意味合いは

含んでいませんが

もしこの表現を不適切もしくは不快に

感じる方がおられましたら

ここにお詫び致します。

  

 

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投稿通知メール障害

ココログから投稿通知メール障害のお知らせがありましたね。

私が携帯から写真を投稿したものも、

ちょうどそれに引っかかったようで・・

なぜか今日の夕方だいぶ前に投稿した写真が

重複してアップされていました。

私の後ろ頭のアップの写真もあったかと思いますが、

削除しました。

お見苦しい点もあったと思いますが、どうかご容赦願います!!

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ある朝の会話

もう昨日になりましたが、朝幼稚園に向かって歩いていた時の会話。

(主婦の会話に興味のない方はスルーしてくださいね。

  ちょっとマニアックです)

相手が誰かは言いません。

ちなみに、最近私は野暮用で忙しく、毎日、毎日幼稚園に居残りです・・・。

疲れ気味。

みんなとおしゃべりできない・・・。うーーーちょっとストレス。

              ☆

突然ですが・・・・

ちょっと他の人に「制服」について聞いてみたくなりました。

と言うのも、「グレープシードオイル」は

このまま、真由とコウちゃんが登場しないまま終わってしまう

かもという消極的感じが・・・・。

これで、制服話も終わりかあ・・・と思って。

今はあきらと綾の恋愛話にかなりの時間と労力を割いております。

時には自分でも胸キュンな時代を思い出しながら・・・

(あったんやろか~)

これから二人をどうするか・・・なんて考えて

次回はちょっと自分でも恥ずかしながら頑張ってみようかな。

なーーんて(えへへへ・・・・)

アップするまでに少し時間を要すると思います。

              ☆

<以下は、朝の会話をなるべく忠実に再現したつもり>

私「あ、ナースの制服ってやっぱ人気あるんだ?」

Aさん「うーん、最近はあんまり聞かなくなったけど・・・

      マニアみたいな人はいるだろうね」

   (うふふふ・・・・・マニア・・・制服マニア・・・・)→私。喜ぶ。

再びAさん

 「でも・・・私的には・・・白衣みたいな制服よりも理学療法士?

  技師?さんが着てるような上下別々の制服に

  萌える(とは言ってないけど・・?多分そういう意味あいのことを

        言ったと思う)」

私「わかる、わかる。リハビリの人とか?

   あの制服・・・ちょっとかっこいいよね~」

・・・制服でしばし、盛り上がる。

(そばに幼稚園児連れているのに・・・。)

でも、制服ってかっこよく見えますね(笑)

そして、しばし看護士の禁断の世界の話を聞きつつ・・・

(ここには書けない・・・)

その後、私は突然、熱く語りました。

「人が誰かに好感を抱くのは、相手の年齢とかは関係ないよねー」

この場合、恋愛感情とは少し違うけど・・・。

(まあ、好感ですね。)

好印象・・・とか、人として「好き」と感じるのは、

その人の雰囲気、人間性とか・・・。ですかね。

             ☆

昔、自動車の教習所の教官で自分の親よりもきっと年上か

同じくらいだと思うけど、すごく感じのいい教官がおられました。

いつも鈍臭い私の事を気にかけてくださり・・・

よく面倒を見てくださいました。

でもよく世間話もしたりして。

その教官は「鮎釣り」の話をしていた・・・。

「僕は釣りが好きなんや」みたいな。緊張をほぐしてくれていたのかな。

いやあ、僕だなんて・・・・なんか少年のようで素敵でした。

(ああ、私、僕って響きが・・・・ちょっと好き???)

何て言うんだろうな・・・やはり中には教官でもちょっと

うーーん、やらしい人はいる!

それはいる。でもまあ仕方ないとしよう。

どこにでもいます。

ちょっと若い女の子には・・・セクハラチックな事を

言ったり、したりする人。

でも相手が嫌がっている事を気付いてない場合が多い。

まあ、そういう人に限って、相手を見て

行動します。

例えば若い子には優しいけど、もう少し年齢がいった人には

どうでもいいような態度をとる・・・・。

逆にその好感もてる人って必ず共通点があるんですよね。

<女性みんなに平等に接する>

<人に対して優しい>

<決して下心があるようには見えない(多分ない)>

女性に対して平等に扱う。

これってけっこう大事なポイントかな。

女性はこいういうところを実によく見ています。

なんでなんやろ。

そして、これも私が18歳くらいの時のこと。

まだ学生でしたが、紳士服のバイトをしていた時も、

やはり私のことを気にかけてくださり、

優しくして下さった少し年配のお客さんがおられました。

「服買いに来たよ。選んでくれる?」

「私のようなものでいいんですか?」

「うん・・・・」

その優しさが嬉しかった。

そういう方の事って、今でもなんとなく覚えているから不思議です。

そう・・・朝しゃべっていたAさんも・・・やはり似たような経験が

あったようでした。

うーーーん、目指せ、年齢を超えた人間愛ですかね。

人として、魅力的な人・・・・かな。

私は男性ではないのでちょっと違うかもしれませんが

そんな人になりたいものです。

              ☆

ちなみに、リンクを貼ってるのでわかる方には

わかってしまうかも知れませんが、

今友達でこちらに来てくれている人がいて・・・

Aさんも然りなのですが

「真由とコウちゃんはもう出せないかもしれない」と言ったら、

「ビデオレターの続きはどうなったん?怪しい仏像は?」

とか人には聞かせられない嬉しいツッコミを

入れてくれました。

ほんと、ごめんなさい。

そのことについては、別に続編というか

二人の話を別に書こうかと思っています。

制服のことももう少し勉強しないと・・・ですね(笑)

あはは・・・しばらくおしゃべりは慎もうと思っていたのに、

またおしゃべりしてしまいました。

よくわかんなかったと思うけど・・・。

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チューリップ

チューリップ
明るい色でしょ
オレンジとピンクが混ざっています

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グレープシードオイル 24・二人だけの海で

京都駅から青春18切符で岡山駅まで来た。

そこからはバスに乗った。

山のそばを通ったり、海沿いの町の景色を見ながら、

玉野という小さな町に着いた。

玉野からもう一度ローカル線のバスに乗り換えた。

あきらがとあるバス停で「ここ」と言ったので

本当に辺鄙なところでバスを降りた。

              ☆

アスファルトには陽炎が立っている。

海沿いの町特有の磯の香りがしていた。

「ふうっ・・・夏だねえ」

私は麦わらの帽子を被り直しながら言った。

「うん・・・・」

京都を出るまでにあきらと約束をしていた。

今日だけは、全部忘れて、

出会った頃の二人のように・・・過ごそうと。

今日だけはあすかさんの事も忘れて欲しかった。

暑い道を並んで歩いた。

あきらが道の先を指した。

「確かあそこにじいちゃんの友達がやってる

 古い自転車屋があって・・・。

 自転車、貸してくれるんだ」

よく見ると、もう字が読めないくらいの古い看板が

ある家があった。

あきらは懐かしそうに言った。

ずっと前に見た・・・悪戯っぽい小学生のような顔に戻っている。

私はとても嬉しかった。

もうずいぶん、そんなあきらの顔を見ていない。

その自転車屋はおじいちゃんの息子さんがついでいた。

おじいちゃんはもう数年前に亡くなっていた。

「さ、どうぞ・・・。1台でええんかのう?

 そのお嬢さんは後ろに乗ってくんか。

 ま、大丈夫じゃろう。

 これ、夕方まで貸すけえ・・・。

 川西さんとこの由紀ちゃん(あきらのお母さん?)の

 坊ちゃんなら特別じゃあ。

 お金はいらんけえのう・・・」そう言って、

そのおじさんは真っ赤な自転車を貸してくれた。

「可愛いね・・・真っ赤なチャリ」

あきらはぺこりとお辞儀をすると、

やった・・・という喜びの顔をしてこっちを見た。

ほんとに・・・もう。

            ☆

あきらは本当に嬉しそうに自転車を漕ぎ出した。

「綾、ほら・・・後ろ乗って。

 ここ、持って」

あきらは自分のわき腹を持つように言った。

「今から行くとこは、地元の漁師さんしか知らんとこや。

 細い道も抜けるし、ちゃんとつかまって・・・・な」

私はあきらにぎゅっとつかまった。

「あは・・・」あきらはちょっと笑った。

あきらの背中はお日様と汗の匂いがした。

とても気持ちのいい香りだった。

自転車は細い道を抜けて、

そして山のそばを通って・・・・

岩をくりぬいたような

自転車がやっと通れるような

細いトンネルを抜けた。

風が心地いい・・・。

「もうすぐ着くし・・・」

それからすぐに目の前に海岸が開けた。

「わあっ・・・・きれい」

海がきらきらしている。

遠くに灯台が見える・・・。

私達は自転車を降りた。

「着いた・・・」

「あきらは、こんな海を知ってたんやね・・・」

「ん・・・死んだじいちゃんは若い頃漁師やった。

 小さい頃はいっつも休みになると

 ここへ来た・・・」

「そう・・・」

(小学生の頃のあきらに会ってみたかったなぁ)

「綾・・・・泳ぐか?」

私は服の下に水着を着ていた。

玉野に着いた時に、トイレで着替えたのだった。

セパレーツなので・・・大丈夫。

白地にさくらんぼの柄のお気に入りの水着だった。

でも、あきらに水着姿を見られるのはちょっと恥ずかしい。

「ねえ、ちょっとあっち向いてて」

「なんで?」

「誰もいないよ・・・」

「あかんて・・・あっち向いてて」

私はあきらをくるっと後ろに向けると

チェック柄のワンピースを脱いだ。

あきらはまだちゃんと後ろを向いている。

私はバスタオルを羽織った。

「はい・・・できた」

あきらはくるっと振り向いた。

ちょっとだけこっちを見て・・・

恥ずかしそうに・・・よそを見た。

「あきらは・・・着替えないの?」

「なあ・・・綾・・・・水着脱いで泳ご・・・・」

「え??マジ・・・」

「うん・・・マジ。

 絶対に誰も来ないし・・・・」

             ☆

「わかった・・・じゃ、あっち向いてて」

 

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グレープシードオイル 23・私を海に連れて行って

あきらとは会えない日が続いていた。

会えなくなってから、今までどれだけ

あきらの事を好きだったか、

自分が幸せだったのかという事が・・・・わかった。

今頃になって気付くなんて私はバカだ。

家でグレープシードオイルを使って料理はしたけれど、

あきらに報告しに行くことは出来ない。

空しかった。

会いたいなら会いに行けばいい・・そう思う。

そう・・・私だって、会いに行きたい。

でも・・・もしも会ったら絶対にもう離れたくない、

そう思うに違いない。

そう・・・だから会いたいけど、会いに行けない・・・・。

あきらは仕事と病院のお見舞いとで忙しいだろう。

私は大学の勉強とバイトに無駄に打ち込む・・・。

無駄に。

自分をだましている・・・。

そんな感じだった。

でも、あきらとはお互いに時間を見つけて、電話で話した。

毎日ではないけど。

あすかさんの様子も毎回聞いた。

でも・・・

電話で話していてもどうしてもそこに以前とは違う

何かがあって・・・

それが手に刺さったとげのように

いつも心のどこかを「チクン」と刺している。

もう、以前のように無防備にあきらと話すことが出来ない。

あきらに・・・好きだと伝えたいのに伝えられない。

このままじゃいけない。

あきらにとっても・・・このままではいけない。

私はこの数日間である覚悟を決めていた。

              ☆ 

私はある日の午前中あすかさんのお見舞いに行った。

あすかさんは真っ白の病室で一人眠っていた。

髪の毛は以前より伸びていた。

あすかさんは美人だな・・・と思う。

足はまだ、固定していた。

少しの間、彼女の眠った横顔を見つめて、

私は病室を出た。

持っていった花だけ生けて。

かすかな香りのする黄色いフリージア。

              ☆

今、あすかさんが起きても私は一体何を話すのだろう。

あすかさんに何を言えるだろう。

彼女は大きな傷を体に負っているのだ・・・。

でも・・・

ここにも心に大きな傷を負ったものがいる。

あきら・・・

そして、私。

私は運命なんて言葉は大嫌いだ。

でも、今自分達の身に起きていることはもう・・・

自分達でどうにかできるような

そういう問題ではないような気がしていた。

何か見えない大きな力によって

どこかに導かれているような気がしていた。

               ☆

私はあきらに電話をかけた。

「あきら、一日でいいの・・・・

 私を海に連れて行って。

 大事な話があるから・・・お願い」

あきらはほんの一瞬戸惑っていた。

「・・・わかった・・・俺の知ってる海でいい?」

あきらの声は優しく耳に響く。

「うん・・・ありがとう・・・」

あきらの声を聞くだけで涙があふれそうになった。

それからすぐに、

あきらはあすかさんのお母さんに2日ほどは病院に来れないと

伝えたそうだ。

あきらは私と一緒に出かけると言ったと言った。

その時、あすかさんのお母さんは

「本当にすみません・・。

 もちろんです。

 綾さんとあきらさんの時間、こっちが無理なお願いを

 して、あの子のそばにいてもらってるんですから・・・」

と細い小さい背中を深々と折り曲げて

頭を下げたそうだ。

こういう時にドラマに出てくる嫌な人だったら、

「もう彼女には会わないで・・・」とか言ったりするのかな。

いっそのこと、本当に意地悪で嫌な人だったら

よかったのに。

あすかさんのお母さんは本当に優しくて、気持ちが綺麗で・・・

自分の体も大変なはずなのに、

娘のためにいつも付き添って

かいがいしく世話をしている。

時にはあすかさんを励ましたり、叱ったりしている・・・。

こんなに優しくて、素晴らしい人をきっと誰も

嫌いになることなんて出来ない。

出来ないよ。

だから、余計に苦しいの。

              ☆

<病院にて>

同じ日、あきらは病院であすかさんに会って、

私と海に行くと伝えた。

「あきら君、毎日毎日・・・ごめんね。

 綾ちゃんに会ってるの?

 私のせいで会ってないとか・・・ 

 あのね、私そんなん、嫌だから」

「あすかさん・・・・」

あきらは困った顔をしていたのだと思う。

「あきら君、今まで通り綾ちゃんと付き合いなさい。

 あきら君が綾ちゃんのこと大切に思ってるの

 私が知らないとでも思ってんの。

 だてにずっと一緒に研究してないわ・・・このバカ」

「バカって。きついな」

あきらは苦笑した・・・そして続けた。

「でも・・・あすかさんのお母さんが・・・」

「ああ、ママの病気の事?

 私、知ってるよ。ママの病気・・・。

 もうそんなに長くは生きられないって・・聞いたよ。

 私は全部知っておきたいの。

 絶対に告知はして欲しい方なの。

 だから・・・」

「だから?」

「自分の怪我のこともはっきり先生に聞いたよ」

「・・・・・そうですか」

「俺はどうしたらいいんですか?」

「どうしたらって?なに言ってんの?・・・綾ちゃんと今まで通り

 付き合いなさい。・・・言ったでしょ。

 わたし、あきら君に何かしてもらおうとか思ってないし」

あきらはその時、あすかさんの目を見た。

でも・・・その強気な言葉の裏に潜む、

弱気な感情をあきらは見抜いていた。

それも、いつも強がってしまう性格のあすかと一緒に仕事をしていたからこそ

見えてしまうのだった。

「あきら君、じゃあ、こうしてくれる?」

「ママが生きてる間は私の婚約者になったふりをしてくれる?

 ふりだけでいいの。ママを安心させるために・・・」

あきらは何も言わなかった。

言えなかった。

あきらは「ふり」は出来ない人間だった。

人をだましたり、嘘はつけない。

「あの・・・あすかさんはそれでいいんですか?」

「え?」

「俺、ふりは出来ないんです・・・。ごめんなさい」

「そっかーーーじゃあ、本当にあきら君に甘えちゃおっかな・・・

 なーんてね。冗談、冗談」

               ☆

「あすかさん、俺、明日綾と海に行って来ます」

あきらは伝えた。

「うん・・・。じゃあちょっとの間、会えないね」

つとめて明るく振舞っていたけれど、

あすかさんは少し寂しそうだった。

 

 

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グレープシードオイル 22・これも運命

あすかさんの6時間にも及ぶ大手術は終わった。

翌朝、病院にあすかさんのお母さんが来た。

細い綺麗な女の人だった。

でも体の線は・・・・

白いブラウスの上に羽織ったカーディガンの上からでも

わかるほど・・・細かった。

あすかさんのお母さんは病院の人に呼ばれて、

これからあすかさんの担当になるという

お医者さんの所に行った。

あすかさんは一旦ICUに入り面会は出来なかった。

あきらは一睡もしていない。

言葉も少ない。

いつもとは全く別人のようだった。

私は出会った時の面白いあきらが懐かしく・・・・

それを遠い昔のように感じていた。

廊下にいてもどうしようもないので、

私はあきらと一緒に喫茶室の一番すみっこに座り、

コーヒーを飲んだ。

苦い。

              ☆

そこへあすかさんのお母さんが来た。

先生との話が終わったらしい。

              ☆

「あの・・・・枕木 あきらさんですね」

あきらは「そうです・・」と答えた。

そして、あきらはあすかさんのお母さんに

「すみません・・・・」と謝った。

私の心は痛い。

あきらが悪いの?

でもあすかさんのお母さんは言った。

「こちらこそ、すみません。あなたにご迷惑をかけたのでは

 ありませんか」

あきらは黙っていた。

「それで、あすかさんの容態は・・・」

「先生から説明を受けて来ました。

 左足は骨折しているけど、大怪我ではないそうです。

 ただ・・・・・」

そこまで言って、お母さんは涙ぐんだ。

私はその先はちょっと聞きたくない気がした。

直感で。

「あの・・・内臓を強く打っていて・・・・

 下半身も。その影響で・・・・・

 将来、赤ちゃんが産めなくなる可能性があると、

 言われました」

あきらはうつむいた。

私は「そんな・・・・」と思わず言ってしまった。

              ☆

              ☆ 

              ☆

              ☆

あすかさんの意識も戻り、一般病棟の個室に移ることになった。

あきらは毎日、お見舞いに行っている様だった。

私は・・・・一度行ったきりだった。

なぜか?

病院であすかさんのお母さんがあきらに言っているのを

偶然、聞いてしまったから・・・。

              ☆

「あの子、家に戻ってきたら、いつも枕木さんの話を

 していました。

 今、一緒に研究している同僚ですごくいい人がいると。

 あの子・・・・

 あなたのことを慕っていたんです。

 お願いします。

 どうかあの子を見捨てないでください。

 無理は十分承知です。

 彼女がおられるのも・・・・わかっています・・・でも・・・・」

あきらは一体どんな顔をして聞いているのだろう・・・。

あきらの声は聞こえない。

ただ、あすかさんのお母さんの悲しそうな声が聞こえるだけだった。

「本当にすみません。・・・でも私、病気なんです。

 あの・・・・あの子、天涯孤独の身になってしまうかもしれません・・・」

「え?」あきらは思わず、聞き返したのだろう。

お母さんは言った。

「私・・・お医者さんに後1年・・・・後1年の命だと言われているんです」

私はもう病院に来てはいけないような気がした。

あきらにも少しの間会わないほうがいいような気がしていた。

ただ、いくら考えてみても・・・答えは出ない・・・

迷路に入り込んでいるような気持ちだった。

あきらは・・・・

あきらは・・・

あすかさんと生きていく・・・運命なのかな。

私ではなく。

          

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グレープシードオイル 21・同乗者

あきらの声は暗くて、低くて・・・よく聞こえない。

「え?なに・・?事故ったん?あきら・・・よく聞こえない・・・今どこ?」

「西京都病院・・・・綾、ごめん・・・ほんまにごめん・・・」

「・・・大丈夫?私も今から行くから・・・怪我してるの?

 相手は?」

いまいち要領がつかめない。

こんな電話で話すよりも一刻も早く会いたかった・・・。

胸騒ぎは収まらない。

私は病院に急いだ。

               ☆

病院の夜間救急の受付で聞くと、あきらのいる場所を教えてくれた。

手術室の前の広い廊下の椅子にあきらはポツンと

腰をかけていた。

声をかけるのもためらわれるほど・・・・

その横顔は悲しそうに見えた。

「あきら・・・・」

呼ぶと、あきらはこちらを見た。

「あ・・・・あや・・・・・」

あきらの瞳は悲しみでいっぱいだった。

でも私の顔を見ると、

親に捨てられた子犬がまるで親に会えた時のように

一瞬、輝いた。

しかし、その輝きも一瞬で消えた。

「大丈夫?その顔・・・」

右頬に大きなばんそうこうが貼られている。

「これは、かすり傷・・・」

私は肩が触れるくらいあきらのそばに座った。

夏なのに、廊下は寒いくらい・・・ひんやりしている。

              ☆

あきらはぽつり、ぽつりと話し始めた。

「佐々木さん・・・後ろに乗せてたんや」

「え?佐々木さんってあの仕事一緒のあすかさん?」

「ん、どうしても・・・って頼まれて」

あきらの話はこうだった。

私との祇園祭の約束のために帰る用意をしていたあきらに

やはり会社を出ようとしていた

佐々木あすかが声をかけた。

どうしても急ぐので、最寄の駅までバイクの後ろに乗せて行ってくれ・・・と。

仕方なく、あきらは後ろにあすかを乗せて

最寄駅に向かった。

その途中に・・・

西大路の交差点で

信号無視をして、曲がってきた車と接触して

事故になった・・・・。

あきらはかすり傷だったけれど、

後ろに乗っていたあすかさんは内臓を強く打って、

緊急の手術中だと。

片足も骨折しているかもしれないとのことだった。

              ☆

私は、その佐々木あすかという女性には2度ほど会ったことがある。

初めてあすかさんに会ったのは今からちょうど3ヶ月ほど前だった。

町でたまたま会った女性をあきらは会社の同僚だと紹介してくれた。

一緒にグレープシードオイルの研究をしているそうだ。

ショートカットですらりとしたその女性は

「いやあー可愛いねーー。なんかこう初々しくって。

 あきら君の彼女なんだ。」

あきらは照れながら彼女だと紹介してくれた。

彼女は26歳だと聞いた。

(でも・・・・そのあすかさんをバイクの後ろに乗せてあげたんだ。

 私と会うはずの日に・・・・)

「あや・・・ごめん。ほんと、ごめん・・・・・な」

(あきらは誰にでも優しいもんね。

きっと、急いでいたあすかさんにそこまで乗せてってと言われて

断われなかったんだよね。

でも正直、そこは断わって欲しかったなぁ・・・

なんで、後ろに乗ってたのがあすかさんだったんだろう・・・・)

              ☆

あすかさんは母一人、娘一人だった。

少し遠くに住んでいて、今体調を壊している

あすかさんのお母さんは明日の朝病院に来るそうだ。

あきらと一緒に病院の廊下で手術が終わるのを待つ事にした・・・

でも私はいたたまれない気持ちだった。

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花と影

花と影
ちょっと
チューリップを生けてみた

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ふるさとじゃない海

ふるさとじゃない海
海です。
これは日本海

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グレープシードオイル ⑳デートの日のアクシデント

それからあきらと私は何度か会った。

別にはっきりと「付き合おう」と言われたわけではない。

もちろんまだエッチはしていない。

初めての出会いが合コンで、しかも酔っ払ってあきらの家に

泊めてもらうという恐ろしい展開だったために、

それからは穏やかに過ごしていた。

私は家で料理を作る時にはグレープシードオイルを

必ず使って、あきらにそれを報告した。

体重も少しずつ減っていった。

あきらは私のことをこの時には「綾」と呼んでいた。

私は「あきら」と呼んでいた。

「綾、体重減ったんやったら、よかったやろ?」

「うん・・・ちょっと嬉しかった」

「スタイル、ちょっと良くなったんちゃう?」

そう言ってあきらは私の顔に自分の顔をすうっと

近づけてきたので、そのまま小鳥のようにキスをした。

今度はおでこをこつんと当てて来た。

そして、私の目をじっと覗き込む・・・。

何もかも見透かされてしまいそうな・・・あきらの目。

あきらはきっとその先もしたいに違いないというのは

わかっていたけど、私にはまだ心の準備は出来ていなかった。

あきらはちょっと拗ねるように、口を尖らせていた。

「あは・・・ごめんね。もうちょっとだけ待って」

「うん・・・。綾がいいって言うまで待つよ」

そう言いながら、きっと心の中は違うんだろうなあ・・・。

最近、あきらは会うと必ず、キスしてくるから。

でも私はそんなあきらが大好きだった。

本当はあきらならいいかなあという思いもあったのだけれど、

でも・・・・やっぱりまだ怖い。

私には未知の世界だった。

               ☆

私は遅くなっても、あきらの部屋には泊まらない。

それは何て言うか一つのけじめでもあったし

もしも泊まってしまったら、もう何が起きても

お互いに抑えられないような・・・気がしていたから。

もしも、そうなるなら・・・少しだけイベントとか

何か理由をつけて、「思い切れーっ」みたいな気持ちもあった。

例えば友達は、クリスマスだから・・とか

誕生日だから・・・とか、一緒に旅行行って・・・とか

なんかそういうこと・・・。

でも、うちの両親は田舎にいるので、

私を全面的に信じてくれているのに、悪いなあという気持ちが

全く無いわけではなかった。

ごめんね・・・。

               ☆

でもついにあきらと私は今度の祇園祭りの宵山の日に

一緒に浴衣を着て、お祭りを見て、

それからその日を一緒に過ごそう・・・と約束した。

ああ・・・その時が来るのかなあ・・・と

心臓はドキドキしていた。

なにか、あきらのことを考えるだけで

心臓がおかしな動きをした。

妙にドキドキするのだ。

私・・・ちょっとおかしいのかな。

            ☆

宵山の日が来た。

あきらはこの日が金曜日なので、

普通に仕事があり、

夜の7時に待ち合わせをしていた。

あきらは仕事が終わったら、一度電話をくれる事になっていた。

伯母に浴衣を着せてもらって、

友達と行くからと、仲の良い友達の名前を出して、

アリバイ工作の準備までしていた・・・。

バッグには着替えの洋服まで用意した。

              ☆

夜の7時になっても電話が来なかった。

もしかしたら、仕事が長引いているのかもしれない。

私はじっと待っていた。

8時半になり・・・その時、電話が鳴った。

「はい、藤川です・・・」

「もしもし・・・枕木・・あきらです・・・」今日に限って、枕木なんて

改まって、苗字まで名乗ってる。

でも、あきらの声はいつもとは全然違っていた。

低くて、全く元気が無い。

ちょっと嫌な感じがした。

「あきら・・・大丈夫?どうかした?」

「あ・・・あや・・・それが・・・・」

「あきら・・・どうしたの?何かあった?・・・言ってみて・・・」

「バイクで事故った・・・・」

「え?」

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デザイン解説+アルファ

このページを見て「あれ、間違った?」とか

ちょっと趣味が・・・・とか、

「怪しげな雰囲気が」と感じてくださった方・・・・すみません。

ふざけているわけではないんです。

桜も散り、葉桜になり始め・・・

とてもさわやかな季節になってきました。

まあ、そんな中ちょっと気分を変えてみたくなり、

このデザインにしてみました。

私も・・・家で開くのは恥ずかしいので

夜中にこっそり開くんですけど・・・。

少しの間、よろしくお付き合いください。

自分が我慢できなくなったら、やめます。

全く自分の柄にもない選択なので。

ん・・・なんか夜中の雰囲気だけは出てますよね。

             ☆

+アルファだって・・超懐かしい響きです。

今、ちょっと自分で書きたいと思う波に乗って

このままグレープシードオイル、最終回に向かって

突き進んで行きたいと思います。

みなさん、くれぐれも引かないで一緒についてきてくださいね。

本当はもっともっと日常の話とかしたいのですが、

物語が中途半端になって

おしゃべりのほうが楽しくなってしまいますので。

ちょっとの間は我慢します。

今日、土曜日は天気が良かったので色々片付けとか

しながら自分の時間も作って、

構想を練りました(なあーーーんて、大げさなものでもないですけどね)

予定では後もうちょっと。

書いていくうちに長くなってしまうかもしれないですけど・・・

方向は失わず終わりに向かって行きますよ。

本当は真由の怪しい彼氏について、

もっと怪しく、ぃやらしく?ねちっこく?

書いてみたかったのですが、妄想にも限界が。

数少ない読者の方にも変な遠慮が。

それに、ちょっとなんだろう・・・・これはあかんやろう・・・と

自分でも色々考えて。

今回はやめにしました。

制服フェチも勉強不足でしたね。

でも、これからはちょっと開放的に行きたいと思いますので、

どうぞ、よろしく!

それでは、また~。

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グレープシードオイル ⑲ぶっかけうどん

「さ、食べよう」

そう言って、あきらは私の前にうどんを運んでくれた。

私は、グレーのカーペットの上に置かれた小さなガラステーブルの

前にちょこんと正座した。

「今日はえらくおとなしいんやね」あきらは笑いながら言った。

(それってちょっと嫌味?)

「あーっ!」

「どうかした?」

あきらは驚いて声をあげた私のほうを見た・・。

「あの・・・これ・・・もしかして、ぶっかけうどん・・・・」

「そうやけど・・・それがどうかした?」

「あのぅ・・・私、ぶっかけうどんには暗い過去があって・・・・」

私がそう言うと、あきらはちょっと驚いたような顔をした。

「あのぅ・・・・人を・・・・いえ、それ以上は言えません」うつむく。

私が、ぷぷぷっと思わず、吹き出してしまったので

あきらは冗談に気づいたようだった。

「あははは・・・・なんで、あなたがぶっかけ作れるんですか?」

「なんで?」

「これって、倉敷に有名なうどん屋があって看板には

  って大きな字で書いてあるんです。

 ・・・私、倉敷の食べ物かと

 思ってました」

「そうなん?

 俺のばあちゃんちが岡山で・・・・それで、ぶっかけうどん」

「えぇーーーーほんまに?」

「うん」

うわ、ありえない偶然だ。ちょっと嬉しい。

こんなところで岡山にゆかりのある人に会えたことが。

            ☆

「さあ、どうぞ!!」

うどんはすごく美味しかった。倉敷の店で食べるよりも美味しかった。

あきらはもしかしたらすごく料理の出来る人なのだろうか。

美味しくて、ぺろっと食べ終わった。

「君ってめっちゃ美味しそうに食べるんや・・・」

「ん?なんか変でしたか?」

「いや・・・全然・・・」なんか笑われているような気がした。            

それから・・・・

私がうどんの鉢を洗った。

せめてそのくらいはさせて欲しいと無理やりあきらに頼んだのだった。

その時、私は全く気づいていなかったけど、

あきらは私の食器を洗う姿を、後ろからじっと眺めていたと・・・

後になって聞いた。

女の子が食器を洗う後姿を眺めるのはなんかいいもんだ・・・とそう言った。

「洗いもの終わりました。・・・あのぅ・・・つかぬことをお聞きしますが、

 私の靴下・・・知ってます?」

あきらは突然笑い出した。

「昨日、自分で脱いでたよ・・・・ほら・・あそこ!」

や、やだ。

気づかなかった。

窓際に洗って干してあるみたい・・・・。

「あ、あの・・・あれ・・・」

「ああ、ついでだから一緒に洗ったよ。

 嫌だった?」

「いえ・・・嫌とかそういうことじゃなくて・・・」

恥ずかしすぎる展開ではないですか。

男性に靴下洗ってもらう機会なんてあるんでしょうか????

いや、無いでしょうね。

「あのう・・・それと、私、何て寝言言ってたのかな・・・」

「それはひみつ」

「教えて欲しい」

「やだ・・・」

「もうっ」この人、時々小学生。

                             ☆

でも・・・ぶっかけうどんを一緒に食べたのはこれが最初で最後。

あきらに会えたのはどのくらい?

どうして、幸せは長く続かないのかな。

どうして、人間は何か小さなことに翻弄されてしまうんだろう。

私は悲しい恋ばっかりしなくちゃいけないの?

ねえ・・・あきら・・・・

この世に永遠なんてものはないよね。

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今夜は書類を作成するの巻

今夜は10時からついさっきまで、書類を作成しておりました。

それから、元になるもの(原本)を印刷です。

何の書類かって?→つまんない書類です。

本当に今のWordっておりこうさんなんですね。

自分にしてはまあまあ早く出来た方かなあ。

全部で6枚。

少しずつ、内容が違うもので・・・

締め切りが明日!!!

急だってば・・。

それでも・・・○○様におかれましては・・・何卒・・・よろしく・・・

ご提出・・・とか、お願い申し上げとか、恐縮ではございますが・・とか

申し訳ございません・・・とか・・・うーーむ、

何て言えばいいのかな。硬い表現って言うか

硬い言葉をわざと使わなくちゃいけないんですね。

おかれましては、おかれましては・・って(笑)

疲れるし。

最近って葉書や手紙で目上の方にお礼状を書く機会もほとんど

ないですから・・なかなか 言葉が出てこないですね。

辞書も見ずに作ったから変かもしれないです。

でも・・・もしかしてブログのおかげ。

以前は下に線も引けなかったのですが・・・

今回は引けた!!

字だって消せるよ

斜体も使えるよ

こんな些細な事ですが、ほんの少しは進歩したと思います。

印刷までスムーズに出来ると、もう言う事ないのになあ。

機械も苦手だと思う前にやってみることが大事ですね・・・きっと。

やってみないと、覚えられないから。

と言うわけで・・・書類を作成したの巻でした。

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私ってヤツは・・・

時々、どうしようもないウジウジちゃんでほんと自分でも

腹立ちます!!

昨夜は気持ちを切り替えて「あきら」のうどんの話を

書いていたのですが,盛り上がれない。

行き詰まるのはいつものことなんですけど(笑)

書いていても・・・だんだん訳わかんなくなって・・。

収集つかずに、下書きへ・・・・。

そうなんです、これまたやっと最近になって「下書き機能」を知った

機械オンチの私ですdespair

               ☆

「ついにばれた!」という記事で

もうほとんど私の正体を書いてしまいましたので、

隠すこともなんもないのですが・・・。

子どもがいますと、病気にもかかるんですね~。

今、ちょっと流行っている風邪、いきなり高熱で

40度超えました。

子ども達、みんなお熱です。

同じような症状が順番に来るんですっ。

久しぶりです。・・・・で、夜中も自分だけの静かな時間は

持てなかったわけですね。

色んなことが重なってしまった。

あーちょっと落ち込むdown

だんなにばれた事もショックでしたが、

その後はもうちょっと自分の言葉に責任持って、

堂々としていよう・・・って決めたのに。

筆は途絶えてしまい・・・

頭は回らず・・・

今年はお花見もせず・・・看病に終わった。

あ、病院の行き返りに桜の木の下を通ったなあ・・weep

自分でも「情けない~」って思ってるから。

              ☆

これは言い訳ではないのですが、

私・・・春が苦手なんです。昔から。

やっぱり一番苦手。

夜に桜の木の下に行くと、魔物が出てきて

魂吸い取られそうになるし。

え?それちょっとヤバい?

寒かったのに・・急に暖かくなって

最近なんて暑いし、

ついていけないんですよね・・・。

春の夕方に風が吹いて、

頬をすり抜けると訳もなく

涙が出そうになります。

ごめんなさい。

こんな情けない私。

また、元気になって書きますから・・・cherryblossom

今は優しい言葉、かけないでください。

ほんと、皆さんに感謝してます!!

cloud   rain   thunder   typhoon    mist    → sun

あ、昨日一袋38円のうどんを買いに行ったスーパーに

グレープシードオイル、置いてました。

ちょっと高くて、買ってないけど・・・妙に嬉しかった。

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ついにばれた!(ノンフィクション)

ここ・・・ブログ存続の危機です。

今回はノンフィクションで昨夜の悪夢を再現します。

ここに書くことは、全て嘘偽りがないことを誓います!!   by そら

              ☆

風邪で調子の悪い子どもを寝かしつけて、

一階のリビングに降りてきた私に、

だんなが言った・・・・。

「ブログ、2つやってたん?」               

(え??なんで・・・なんでばれてんの???

 半年以上、隠して来たのに・・・。)

 でも、ここで嘘をついても仕方ない。相手は確証を持っているのだ。

「うん・・・。・・・・・なんでわかったん?」

私の質問には答えず・・・

「名前は?」と聞いて来た。

「え・・・え・・・」言いにくそうにする私。

だんなは意地悪く笑っている。

明らかに知っててわざと聞いている。

「ぐ・・・ぐ・・・・グレープ・・・・」

「あ、わかった。グレープシードオイルや」

大きなため息が漏れる。

「なんで、わかったん?」

「あんたがパソコンに明らかにばれるような痕跡を残すしや」

上から持って下りてきた、バスタオルと着替えに顔をうずめるわたし・・・・。

「ショック受けてんの?」

それから地獄のような時間。

涙がちょちょぎれる・・・。

「もう、記事削除するし」

「なんで?」

「だって、嫌やもん・・・」

「インターネットは全世界に同時公開やろ?

 誰が読んでもええんやろ?」→いつもそう言う。

「あんたには読まれたくないのっ」(あーーー、もう)

相手は笑っている。

「読まれたら困るようなこと書いてんの?」

「書いてない!」

だから、本当に嫌だったんだよね。

「ケミカルウォッシュ・・・流行るん?」笑ってる。

「俺の家に・・来てくれ・・・・研究のために・・・」爆笑している。

「家でも、グレープシードオイルで料理してくれ」

              ☆

もう、本当に・・・最悪です。

人の世界にいきなり、土足で・・・・いえいえ・・・・強制捜査が入ったようなものです。

あーーーーあ・・・ついにこのブログともさよならの時が来たかと思った。

私は決して、秘密主義と言うわけではないんです。

でも・・・だんなには私がひっそりここで

何かを書いていることは知られたくなかった。

わかります?

そういう気持ち。

男の人にはわかってもらえないかしら。

でも、私が妄想で書いていることにまで、

いちいち「それは誰かのことか?」とか

「昔の男か?」なあーーーんて

聞くこと自体、ナーーーーーンセンスっ!!

私が何を書いても、どんな登場人物書いても

私の勝手やんかあーーーーー。

私は自分だけの世界を持つ事も許されないの?

小説家にはなれないとわかっているけど・・・

私なりに一生懸命書いているのに。

それを、涙が出るほど笑うなんて・・・。

ひどい。

ひどいよー。

でもね、私・・・このページ削除はしたくないんです。

大好きだから。

それに、せっかくブログを通じて、お話させていただいてる皆さん・・・。

いつも楽しくて・・・・・・私は大好きだから・・・。

ある日何も言わずに、ページを削除するような真似はしたくないんです。

残された方は寂しいですから。

・・・・それが昨夜の出来事です。

               ☆

これからどうしようかなあ。

変わらず、書いていけるかなあ。

気持ちの整理をして、また書きますね。

ばれた要因は色々あるみたいですが、

やはり「本棚」はいけませんね。好きな作家が偏りすぎていた。

それと、内容的に関西ネタが多かったし・・・。

ちょっと迂闊でしたね。

最後に「ケミカルウォッシュを履いてたヤツと結婚しましたって

 書けばよかったのに・・・」やって。

ああ、そうでした。

あなたも履いていたんですよね。

覚えてますとも。

第一印象で、この人と結婚する事は無いだろう・・・と

思った人と結婚してるんだから・・・。

人生って面白いですよね。

私は全然面白くないけど・・・・sad

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ケミカルウォッシュ・・・再び?

本当にすみません!

ケミカルウォッシュ・・・ブームは来るの??

本当に?

昔、一部の男子の間では流行ってたと思うんですが。

私は、・・・生理的に嫌い!

だから理由も無いんです。

ごめんなさい。

ケミカルウォッシュ愛好家の方には、失礼極まりない

話なんですが。

今でも、昔を振り返って、笑い話になるくらい・・・・。

ああ、でも従姉妹としゃべってても

めっちゃ盛り上がるんです。

1980年代から90年代はじめのファッション。

自分もかなりおかしな格好してたから・・。

ちゃんと、前髪もあったし、

ポンパドールもやってました。

ちなみに、高校時代から・・・しばらくは

お団子ヘアーが大流行・・・。

シニヨンって言うんですけどね。

だから、もし女子のお団子ヘアが大嫌いとか

真っ赤な口紅、ドラキュラみたいで大嫌いとか・・・

大きなリボンが大嫌いとか・・・

フリフリのお洋服は許せないとか・・・

そういう意見があっても全然いいと思います。

でもね、1980年代にはパワーがあったと思うんですよ。

楽しかった・・・・そういう時代です。

あ、それで・・・ケミカルウォッシュはどうなった?

密かに、流行って欲しいです~dog

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グレープシードオイル ⑱失態

「ちょ、ちょ、ちょっとぉ・・・なんですか?」

こういう時って、ドラマなら襲われちゃうとか、

唇を奪われちゃうとか・・・あは・・考え過ぎ!?

私は慌ててベッドの反対側から飛び降りてしまった。

体が反射的に動いたのだった。

心臓はまだドキドキしている・・・。

くっくっく・・あきらは楽しそうに笑った。

「君さあ・・・昨日結構すごいこと言ってたけど・・・・」

「えっ?」私はちょっと慌てた。

「教えて欲しい?」

あきらはあごに手をやって、上から目線で言っている。

くそーっ・・・なんか私の立場が危うくなっている。

でも酔っ払って何にも覚えていないのだから仕方ない。

私は、グレーのカーペットの上に正座した。

あきらは私の方に近づいて来た・・・。

私は後ずさりした。

正直言って、こういうシチュエーションには全く慣れていない。

真由を含めて、女友達の家には泊めてもらう事もあるけど・・・

男の子の部屋は・・・。

はあーーーーぁ・・・さすがにまずい状況だ。

「ねえ、君・・・俺の研究に協力してくれない?

 そうしてくれたら、昨日の夜の事は忘れるよ。

 もちろん誰にも言わない・・・約束する」

なんかこの人が悪いヤツに見えてきた。

それに私は一体どれほどの醜態をさらしていたのだろう?

そう思うと・・・・自己嫌悪感にさいなまれた。

「ああ、そう言えば理想のタイプについても語ってたっけ・・・。

 なんか小学生みたいなこと言ってたような・・・」

「あわわわ・・・・やめてよ。きょ、協力するから・・・協力します。

 協力させてください」

あっはっは・・・・あきらは笑った。

「君って面白いねえ・・・。周りにはいないタイプだね」

ああ、そうですか。

はーーーあ、昨日合コンに参加したのが悪夢の始まりやったわ。

もうーーーっ。

「それで、何をすればいいんですか?」

「ああ、簡単、簡単。グレープシードオイルを使って

 料理してくれたらいいんだ。自分の家で・・・。

 それと、1週間に一度、俺んち来て」

「は?なんでですか?」

「あ、なんかHなこと想像した?」

「してません。絶対、してません」恥ずかしくて顔が赤くなった・・・と思う。

「冗談だよ。感想を直接聞かせて欲しいんだ・・・ダメ?」

「それだけ?」

「そう・・・それだけ。なんか他にあるの?」

あきらの目はまだ悪戯っぽく笑っている。

「いや?俺に会うの?」

「嫌じゃないけど・・・・」

「じゃ、決まり! 取引成立。・・・何か食べる?俺、うどん作るよ・・・」

実は私はうどんが大好物だった。

これはうちの母方の遺伝子で・・・祖母も母も・・・伯母も

みんな大のうどん好きなのだ。

「あ・・・の・・・・何かお手伝いできますか?」

「いいよ・・・。座ってて・・・。君がぐっすり寝てる間に

 近所のスーパー行って、買い物してきたんだ。

 そういや、いびきかいてたなあ・・・」

「うそっ。私いびきなんかかいたことありません」

「どうしてわかるの?自分は寝てるんだから・・・わかるわけないやん。

 ああ・・・そう言えば寝言も言ってた」

 もう~本当に最悪。

<次回に続く>

              ☆

作者より。

もう超駄作路線、一直線になっております!!

ここまで行けばもう恐いものなし。

完全に妄想の世界で遊ばせてもらってます。

実在の人物、団体とは全く関係ございません。

全てフィクションです。

もともと、京都には大きい健康食品の会社があり

若かりし頃、それを知ったので

参考にさせて頂きました。

本当にグレープシードオイルを研究してるところも

広い世界のどこかにはきっとあると思うんですけど・・・。

あきらみたいな、純粋そうに見えて、

ちょっと何考えてるかわからないような・・・

男子がいるかどうかはわかりません。

多分、いません。

ちなみに、合コンではダサダサの服装で、

髪型もいけてなくて・・・。

当時流行りのジージャンに下はケミカルウォッシュのジーンズですよ。

靴はもちろん、ばっちいスニーカーです。

当時、18歳~20歳代の人にはきっとわかってもらえると思います!!!

笑ってもらえたら、嬉しいな~☆

それから、あきらは面倒だから自分の顔を

わざと隠して、三枚目風にしてるんですね。

女子にモテても、面倒だと思ってるみたい。

(うらやましいですねえ・・・)

実は、今風に言えばイケメンです。昔の言葉では、男前ですね。

でも、合コンで酔っ払った得体の知れない女子を

自分の部屋に泊めてあげて、ベッド貸してあげて、

親切に大根おろしまで作って、

その上うどん作るかあ?

まあ、うどんはさすがに手打ちではなく・・・

スーパーの一袋38円くらいのゆでたうどんですけどね(笑)

              ☆

そうそう、春休みも終わりですね~。

この2週間、私はちょっと免疫力が低下していたのか、

寝不足がたたったのか・・・

持病のヘルペスが出てまして。

あまり、書けませんでした。頭もいつもより回転しなかった・・・。とほほ。

明日から、また新しい生活が始まりますね~。

(私は学生ではありませんが・・・念のため)

また、自分のペースで書けたらなあと思います。

本当はこの「グレープシードオイル」も真由をどうにかして(??)

さっさと最終回を迎える予定だったのですが、

「あきら」のキャラが自分では面白くて、

もう少し盛り上がれそうなので・・・(それもどうよって感じですが)

皆様、どうぞもう少しお付き合いくださいね。

綾にとっては、ゆきひこくん以来の恋で

まあ、初めてがいっぱいっていう初々しい展開ですよ。

ゆきひこはまあ幻の初恋みたいなものだったので、

今回はちょっと実態があるって言うかなあ・・・。

              ☆ 

ちなみに、物語中で綾は現在は結婚して、主婦ですが、

相手はあきらではなく、普通に友達の紹介で

知り合った相手という設定にしています。

(え?そうだったの?作者も今知った・・・)

さあ、あきらとこれからどう絡んでいくのか、

細かい事は気にせずに、楽しめる方はお楽しみください。

まあ、全てが私の作り話だという事を前提で。

1980年~90年代を思い出しつつ・・・。

くっさいセリフも、ファッションもご愛嬌でね~bleah

バイナラ~!!

            

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グレープシードオイル ⑰あきら

その後、しばらく真由から連絡はなかった。

私からも連絡はしなかった。

ちょっとの間、真由のことは考えないようにする事にした。

             ☆

ところで、やっとその機会が訪れたようだ・・・・。

ここで、グレープシードオイルについて話しておこうと思う。

私はもう10年以上もの間、料理にはグレープシードオイルを

使っている。

私がこれを使っているのは

体にいいからだけではない。

実は、他にも理由があった。

              ☆

そう・・・これには「男」が絡んでいる。

もう一度だけ、私の過去にお付き合いください。

もうかなり昔のこと。

私はふとした事から、健康食品会社でグレープシードオイルの研究を

している、三歳年上の男の子と出会った。

当時学生だった私は、同じクラスの派手目女子から合コンに来ないかと誘われた。

初めは断っていたのだが、どうしても女子の人数が足りないからと、

誘われた。

まあたまにはいいかーーと参加してみたものの・・・。

合コンというのは可愛い女子ならいいけど、

居ても居なくてもどうでもよい扱いをされる者にとっては

かなり苦痛を伴う場合がある。

・・・・私にとっては苦痛だった。

三条の店に来てみると・・・

何が人数が足りないのか、

女子も10人くらいはいるではないか。

あーーあ、帰ってもわからないよねーー。

私は一人、一番端っこで大好きなカルーアミルクを飲んでいた。

ただ単にコーヒー牛乳みたいな味だから好きなのであるが。

すると、そこに一人遅れてやって来て私の隣に座ろうとした人がいた。

「ここ、いいですか?」と妙に礼儀正しく聞いてくる。

「どうぞ~」私はその人を見た・・・。

え?

えぇーーー?

彼は上はジージャン、下もジーンズ・・・・

確かに当時は流行っていたけど。

しかも、そのジーンズは私の大嫌いなケミカルウォッシュだった。

なぜだかわからないけど、ケミカルウォシュだけは許せない。

髪型も・・・前髪が長くて、変な感じ。

それが「あきら」だった。

私も人からよく「変わってる」と言われるけど、

あきらも相当変わり者だと思う・・・。

あきらが話し掛けてくるから、最初は適当に話していたけど、

だんだん食べ物の話で盛り上がってきた。

向こうもなかなかすごい。

それで、伯母が健康食品オタクで・・・という話から、

私が田舎から京都に出てきて、高校受験の前日

伯母の家で「酢大豆」を食べさせられて、

試験当日お腹をこわし、

試験の合間にトイレばっかり行っていた話をした。

すると、あきらは涙を流しながらバカ受けしていたのだ。

私が気を悪くしているのに、笑い転げていた・・・。

でも急に真面目な顔になって、

その「お酢」について語りだし、

多分伯母が使っていたのは黒酢だろう・・・

黒酢を急に摂ると、お腹をこわす場合があるので、

工夫して、少し蜂蜜を混ぜるとか、りんご酢を混ぜるとか・・とか

そんな話をした。

へえーーこの人も健康オタクなのかなと思っていたら、

健康食品会社の研究員だと言った。

へえーーっ、学生っぽいのに・・・社会人なんだ。

後でわかった事だったが、あきらは全然外見からは想像できないけど、

あの○○大学の大学院を卒業した、かなり頭はいい人だった。

今、研究しているのは「グレープシードオイル」という

葡萄の種からとった油で

クセも匂いも無く、ポリフェノールをたくさん含む、

健康によい油だと言った。

まだ、あまり知られていない・・・とも。

そういう時のあきらの表情は少し寂しそうに見えた。

すると何を思ったのか、あきらは自分のボロリュックから

おもむろに何かを取り出して私に見せた・・。

それは透明でほんの少しだけグリーンのような黄色のような

色をした液体だった。

それをマジシャンのように、鮮やかな手つきで目の前のサラダにかけた。

「うわっ・・・なにするんですか?」と私が聞くと、

「大丈夫・・・誰も気づいてないよ。

 さあ、これ食べてみて。美人になれるから・・・さあ・・・」と

なにやらインチキまじない師みたいな事を言った。

ほんと、変なヤツ。

でも私は食べちゃえーーというノリになっていた。

この時はもう・・・・ちょっと酔っていたのだと思う。

パクッ。

「おいしーーーーっ」

「やろ?」

「うーーん、なんかドレッシングが高級な味になったーーーまろやかぁ・・」

あきらはとても嬉しそうな顔をした。

              ☆

それからどれくらい話していたのか、

合コンはお開きとなり、店を出た。

二次会にカラオケに行く人もいれば、

気に入った人同士、消えてもよいという事になった。

私は・・・と言うと、なぜかあきらに腕を支えられていた。

なぬ?

「ちょっとぉ・・・綾、大丈夫?相当飲んでるでしょ?この子飲めないはず・・・」

「大丈夫ぅーーーー」

でも・・・・・なんとなくふわふわして、

気持ちいい~。

とっても楽しい気分。

すると、あきらは

「大丈夫です。僕が送って行きます」と言った。

みんなはあきらのきらきら純粋そうな目と

見るからにもっさいジーンズの上下を見て

こいつなら大丈夫だろうと

根拠のない安全さを認めて、

私を任せた。

「大丈夫だよーーー、一人で歩けるしぃ・・・・」

「誰や、お酒飲ませたの」

わいわいがやがやと声がしていた。

              ☆

              ☆

              ☆

              ☆

ん?うーーーーん・・・・。

眩しい。

目が覚めると私は見知らぬ部屋のベッドにいた。

ん?

ここはどこ??

辺りを見回したけど、誰もいない。

アパートの一室のようだった。

え?

私は思わず、自分の服を確認した・・・。

服は乱れていなかった。

でも靴下は履いていない!

「 目が覚めた?酔っ払いのお嬢さん・・・」

ん?

声のする方を見ると、洗面所らしきところから

男の子が出てきた。

「あぁーーー昨日の・・・・えっとぉ・・・・」

「人の名前、覚えてないの?・・・あきら」

「ああ、そうだった。ごめんなさい・・・・今、何時?」

「バンバンジー」

「小学生かっ」

「うそ。昼の12時」

「えーーー、授業がーーーー。・・・あ、頭イタイ・・・・」

「今日は土曜日。俺は仕事休み・・・。

 二日酔いでしょ?酒癖悪いなあ。なんでそんなに飲むの・・・」

私もこんなことは生まれて初めてで、

ちょっと困ってしまった。

店を出てからのことがどうしても思い出せないのだ・・・。

「あのぅ・・・私、なんかやらかしてます?」

「やらかすって?」

「なんか、変な事言ったり・・・・・その・・・」

「ふふん・・・」あきらはちょっと含み笑いをした。

それも気になったが、とにかく頭が痛い。

あきらはちょっと待っててと言って、

台所に立ったかと思うと、

手になにやらコップのようなものを持ってきた。

「これ、飲んでみて。よく効くから」

「何ですか?これ」

「つべこべ言わすに、飲んで」

つべこべって・・・変なものだったら、困るやん・・・・。

ごくん・・。

「大根!」

「そう、大根下ろしの水分。二日酔いに効くんだ」

「あ・・・・ありがとうございます」

その大根は甘かった。

そして、体に染み渡るような感じでさわやかだった。

「ありがとうございます。なんかよくなって来ました」

そして、ふっとウエストが楽な事に気づき、

ジーンズのボタンが外されていたことに気づく・・。

え?

えぇーー?

私があきらの顔をじっと見たので、

彼はこう言った。

「君が苦しそうだったから、ボタンは外した。

 でも、何も見てないし・・・。」

「本当に?」

「当たり前でしょ。俺、酔っ払いには手を出したりしないの」

ちょっと安心した。

ちょっと冷静になって、あきらを見てみた。

そう言えば、あきらは昨日とは服装が違う。

グレーのパーカーに普通のジーンズを履いている。

あれ?髪型も違う・・・。

変な前髪が無い。自然な感じになっている。

あれれ?

なんかイメージ違うぞ・・・。

絶対にこっちの方がいい。

目だけは昨日と同じ。

きらきらしていた。

(ちょっとかっこいいかも・・・・・。なんだって趣味の悪い

 ケミカルウォッシュのジーンズなんて履くんだか。

 しかも合コンで・・・。待てよ。まさかあれはわざと???)

「あのさ、君・・・もうちょっとここに居てよ」

「はあ・・・・」

あきらがこっちに近づいてきた。

ちょっと悪戯っぽく私を見ている。

どんどん近づいてきた・・・。

やだ・・・なんか心臓がドキン、ドキンと鳴っている・・・。

やーーーん。

それ以上、近寄らないで~。

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グレープシードオイル ⑯ビデオメール

季節は夏になった。

ある日私のパソコンに真由からメールが来ていた。

そこに、ビデオが添付されていて・・・ビデオメールになっていた・・・・。

私はほんのちょっとためらってから、

開封した。

家族が寝静まってから・・・・真夜中に一人・・・。

時々、虫の声が聞こえる・・・

でも寝苦しくもなく、静かな夜。

             ☆

真由の声が聞こえた。

「綾・・・元気ですか?

 私は元気です。

 今日はこうちゃんの仕事風景を特別に

 公開します。

 前に綾が不思議そうにしてたから・・・。」

真由が画面から消えると、

暗い部屋にろうそくの明かりが灯っているのが

わかった。

真由のカメラはとても性能がいいものらしかった。

それにしても・・・結構恐い。

突然、こうちゃんの横顔が映った。

白っぽい作務衣のようなものを着ている。

頭には真っ白のはちまき。

そして・・・手には彫刻刀のようなものを持っている。

しかし・・・・目は真剣そのもので

まるで何かにとりつかれているかのようだった。

一瞬、背筋がぞくっとした。

私は心の中でしまった、と思った。

こんなもの・・・なんで真夜中に一人で見てしまったんだろう・・・と。

その辺の怪談番組よりかなり恐い。

こうちゃんはもはや、関空で一度だけ見た・・・

普通のオジサンのこうちゃんではなく、

まるで外界からは一切隔離された

「あなたの知らない世界」でただ一人、何かのために

没頭している人のように見えた。

昔、何かの本で読んだ事のある

狂気の絵師のことをふと思い出した。

これがこうちゃん?

こちらもついつい引き込まれるように見ていたが

こうちゃんの姿からカメラがすーーーっと離れたと思ったら、

突然、真由が画面に表れた。

「綾・・・びっくりした? 

 今日はどうしてもって、お願いして撮らせてもらったんだよ。

 すごいでしょ?」

ここでビデオは終わっていた。

私に見せるために?

私に彼の仏像を彫っているところを見せるために、

撮ってくれたの?

何か言い表す事の出来ないような、不思議な感情を覚えた。

でも、見てはいけないものを見てしまったかのような

一種のバツの悪さのようなものを禁じえないことも事実だった。

心の中から、更なる疑問も沸き起こる・・・・。

どうして、ハワイで?

どうして、真由と?

私は、この不気味なビデオメールをもう一度見る気にはなれず、

真由からのメールを用心深く見直してみると・・・

ビデオとは別に、写真が添付されていたのに

気が付いた。

ああ、もう今度は一体何が?と思いつつ、

ここまで来たのだから、もう何が出ても

驚くまいと心に決めていた。

「えいっ!」写真を見るために気合を入れて、

クリックした。

             ☆

             ☆

             ☆

             ☆

真由とこうちゃん。

アトリエらしき部屋にいる。

アトリエというか、恐らく仏像を彫っている部屋。

何体かの仏像。

その全部は真由にそっくりな顔の仏像だった。

真由は体育座りの格好でひざを抱えて、椅子に腰掛けている。

              ☆

              ☆

              ☆

裸?

いや、違う。

白いネグリジェを着ている・・・。

見覚えがあると思ったら、

これは私が真由にプレゼントしたものだった。

こうちゃんは・・・・

恍惚の表情で真由を眺めている。

その一瞬を写真に捉えているのだが・・・。

一体誰がこんな写真を撮れるんだろう?

「ああ・・・もうっ。」

頭がおかしくなりそう!!!

パソコンをすぐにシャットダウンして

そのまま布団の上で寝た・・・・。

真由から何らかの説明がなければ、

私はおかしくなりそうだった。

  

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幻のえびめし

もう一度、食べてみたい。

今度岡山に帰ったら絶対に探して、

食べようと思う。

ちなみに私は岡山市出身ではありません・・・・その近くです(笑)

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祝!岡山市ー政令指定都市

今朝のラジオで知りました。
もし政令指定都市になるとどういうメリットが
あるんだろう?

ということで、調べてみました。

岡山市は全国で18番目の政令指定都市に移行した。

人口は70万人で全国最小規模だが、都道府県並の権限を持つ

基礎自治体となる。

移行とともに、岡山市内には北、中、東、南の4区が誕生。

直轄国道を除く国県道の整備管理、児童相談所の設置運営、

教員採用など1572項目の事務を県から引き継ぐ。

財政面では直轄国道の建設負担などで歳出が増える一方、

宝くじ事業収入が加わる見通し。

中四国の指定市は80年に移行した広島市(人口役117万人)に

続き2市目。(朝日新聞、4月1日 朝刊 参照)

全国の政令指定都市は今回移行した岡山市以外に、

札幌、新潟、仙台、さいたま、川崎、千葉、横浜、静岡、浜松

名古屋、堺、神戸、大阪、京都、広島、北九州、福岡(市)がある。

最終的には、市の力が色々な面において、

パワーアップするということでしょうね。

今回の移行で、岡山市に人気が出て、人口の増加や、

学校教育、福祉の面でメリットは徐々に表れて来るのでしょうか?

私は以前京都市に住んでいたので、

緑化、美化、道路の整備などはかなり力を入れているなあと感じました。

また、文化的施設も整っていたように思います。

岡山市がこれからどうなっていくのか、これからの姿に

期待したいと思います。

また、岡山市が北、中、東、南区になる事で、

地図も変わるだろうし、

住所の変更に伴い、郵便番号も変わるのかな?

岡山の表町のHPを見ると、

はんこ屋さんやその他いろんなお店も

盛り上がってるみたいで、

なんか可愛らしかったです。

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グレープシードオイル ⑮関空(下)

「もう・・・真由ったら。冗談やめて。」

すると、向こうから来た中年の男性が真由の前で

立ち止まった。

渋い。

オジサンだ。

「真由・・・・。」

真由は嬉しそうに言った。

「あ、こうちゃん・・・・。」

(こうちゃん?このオジサンが・・・。)

その男性はすっと背筋が伸びた

背の高い、俳優の大杉漣に似た感じの人だった。

顔だけ見るとちょっと恐そうだ。

でも私はこの「こうちゃん」というオジサンと何を話せばいいのかも

わからなくて、

ただその場にいただけだった。

「こうちゃん、いつも話してる・・・綾。私の中学から友達だよ・・・。」

突然紹介されて、私も頭を下げた。

向こうも

「西野浩二です・・・はじめまして・・・。

 お噂はかねがね伺ってますよ。

 よろしく。」と笑顔で頭を下げた。

別になにも変わった感じはしなかった。

でも、真由・・・お噂はかねがね・・って、あんた変な事言ってないでしょうね?

              ☆

              ☆

              ☆

そろそろ、搭乗手続きの時間だったので

私は真由を促した。

「いってらっしゃい。体に気をつけるんだよ。」

「うん・・・。わかったよーー。ありがとう・・。」

「あ・・・・真由・・・ちょっとだけいい?」

私は真由の腕をつかんで小声で聞いた。

「あのさ・・前に言ってたよね?彼の奥さんとのルール・・・。

 それさえ守ったら、何をしてもいいって。それ・・・聞きたい。」

すると真由はなんと「こうちゃん」に直接聞くという大技に出た。

「ねえ、こうちゃん・・・教えてよ。

 奥さんとのルール。ね?いいでしょう?」

こうちゃんは驚きもせずに答えた。

「ははは・・・・参ったなあ・・・。

 でもまあ・・・。」

こうちゃんは頭をちょっとなでながら

答えた。

「あのね、一緒のお墓に入る事。

 生活費をちゃんと入れる事。

 子どもの事は50:50(フィフティ・フィフティ)で

 責任を持つ事。・・・まあこんな感じ。」

真由もこれには少し驚いたようだった。

「へえ・・・・こうちゃん、奥さんと一緒のお墓に入らないといけないんだ。」

こうちゃんは少し笑った。

私はなんかちょっと納得はいかなかった。

でもそんなこと、夫婦の問題だから他人がとやかく言えることではない・・・。

でも、真由はどうなるの? 

真由の立場はあまりにも曖昧で・・・・まるでがけっぷちに立ってる

ようなもんじゃないの?

私が余計なことを聞いてしまったばっかりに、

場の雰囲気が水を打ったように静まり返ってしまったではないの。

沈黙を破ったのは真由だった。

「そろそろ行くね。綾・・・元気で。また連絡するからね・・・。」

真由は笑顔になっていた。

こうちゃんもこちらを向いて、丁寧に頭を下げた。

私は保険屋さんという人種をあまり詳しく知らないけれど、

こうちゃんは極めて普通のオジサンだった。

制服好きにも見えないし、

仏像彫ってるようにも見えない・・・。

全く・・・・見えない。

ヒトハ、ミカケニ、ヨラナイモノダ。

二人は、通路の奥に吸い込まれるようにして、

消えていった。

・・・あーあ、行っちゃった・・・。

真由は大丈夫なんだろうか?

そんなの長い事、外国で暮らせるんだろうか。

彼のどこがそんなに好きなのか

もっと聞けばよかったなあ。

真由が今まで付き合ったどの人とも違う・・・。

何て言うか・・・変わってる。

ううーーーん、なに考えてるのかわからないから余計に胡散臭い。

ふあああーーーぁ。

あくびが出た。

関空にはあまり興味がないので、私はちょっと心斎橋界隈で

買い物をして家に帰ろうと思う。

               ☆

それにしても、真由にうっかりキスなんてされなくてよかった。

そんなところを、彼に見られたりしたらえらいことだ。

そう・・・・真由は男性も女性もどちらも愛せるのだった。

そう・・・・・・・私も。

              ☆

              ☆

この物語はフィクションです!!

実在の人物とは関係ありません。

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