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月の雫 第1章 俺のこと・3

 ちょっと怖かった事っていうのはこういう事だった。裕三叔父さんの所に来た連絡で、スーパーの呉服売り場に貼られていたポスターがなくなったと聞いた。

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                 ☆

「もう立て続けに10枚はなくなってるんですよ。こちらも困っているんですがね」というスーパーのフロア担当マネージャーさんからの電話。始めは誰かの悪戯だと思っていた。

「物好きな人もいるもんやなあ」とスタジオのスタッフさんと笑って話していたら、一人の人が真面目な顔をして言った。

「そんなことないでー、薫くん」

「へ?」

「君が現役の高校生ということで、やんわり断わってきたんやけど、誰ですかとか、名前教えてとか・・・そんな問い合わせが結構来てたんやって」

そして、その人は少しだけ言いにくそうにしながら、中には男の人もいたと言った。

「へえ・・・そうなんですか」と笑っていたら突然、メイク担当の人が

「薫くん、気ぃつけた方がええよ」と言い出した。

「君、男にも受けるタイプかもしれんわ」って。ええっ・・・何それ・・・。

「そやそや・・・私も前から思てたけど、あんたみたいなタイプはおっさんとかにも狙われそうや」これには俺も驚いた。

「な、何ですか。みんなして・・・・俺のことからかってるでしょ?」

「あはは・・・ちょっと怖がらせ過ぎたかな」誰かが言って、その時はそれで笑って終わったけど・・・・その後からだった。変な電話が叔父さんの事務所にかかってくるようになって、京阪の駅に向かう途中で人に後をつけられた事が何度かあった。

その時は機転を利かせたスタッフの人達に助けてもらったけど・・・。あかねさんに助けてもらった事もあったっけ。

全く一般人の俺は困惑した。モデルのバイトは別にかっこいいからとか、目立ちたくてしているわけではない。俺はただ{何かを一生懸命している人達}と知り合えるのが、楽しかったし、自分も何かを一生懸命するのが楽しかったんだ。

変な男につけられえたりして、このバイトも辞めてしまおうかと思った時にずっと黙っていた叔父が言った。

「お前はお前にしかないいいものを持ってるから、まだ辞めるな」と。叔父にそんな真面目な言葉をかけられたのは生まれて初めてだったかもしれない。自分のことをそんな風に思ってくれている人がいるのが嬉しかったし、ここに自分の居場所がある事も嬉しかった。

                    ・

それからだった。髪の毛を伸ばして、顔をあまり人に見られないようにして、外では決して目立たないようにした。

言わば、「普通の人」になりきることに専念したのだ。誰の記憶にも残らず、誰にも気付かれない・・・・これは簡単なようで案外難しい。どこか一つでも目立つところや、おかしなところがあれば、他人は無意識に見る。

おしゃれ過ぎても可笑しいし、ダサすぎても可笑しい。だから最も平均的な日本人の中に平均的でいる事・・・・この事に努力した。

やってみると結構はまる。俺の少し危ない一面かもしれない。でもこの最も平均的に普通でいる事で俺には平穏な日々が戻って来た。

変な男につけられることもなければ、女の子に待ち伏せされるいう事も一切なくなったのだ。

そう、こんな馬鹿馬鹿しくも俺にとっては密かに楽しみながらやっている生活に突然、シノンが来た。

ずっと何かで覆ってきたはずの素顔も・・・そして俺の心の奥底にずっと一人で仕舞ってきたはずの気持ちまでも、これから明らかになろうとは。

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コメント

ああ、男にもてるタイプの男子って・・・・どんなんなんやろかぁ(* ̄ー ̄*)
で、女子にはどーなの??
でもって奥底にある気持ちって?
あああ、気になるぅ~~(;;;´Д`)ゝ

投稿: あかつき涼 | 2009年11月 2日 (月) 18時08分

うん。男にモテるって…どんなん?
なんとなく「サブ」っぽいイメージがあるんだけど(^^;;
影を薄くしたいなら、大田分の爪の垢を進呈しよう!
煎じて飲めば効果絶大!

投稿: 大田分 | 2009年11月 3日 (火) 10時33分

なるほど。薫くんは男うけするタイプだったんだ☆
それは、かわいい女の子っぽい感じ?
それとも逆に、「男!」を感じさせるのかなぁ。
いろんな想像が膨らみますね~smile

投稿: 百瀬朝海 | 2009年11月 4日 (水) 11時24分

>あかつき涼さま

うーーん、私もよくわかんないんです。ほんとのところ。でもまあ・・そんなんもありかなと(笑)

そんなんばっかりでごめんなさい~happy02
女子にはちょこっともてるかもです。
奥底にある気持ちはきっとこれからわかってくるはず。

投稿: 美月 | 2009年11月 4日 (水) 14時23分

>大田分さま

大田分さんの爪の垢をいただけるんですかーーーわーーーいっ!!(違うかっ)
「サブ」知らないですっ。漫画ですか??

かっこいい?私も薫の設定自分で自分の首を締めてるかもね・・・。えへへ。

投稿: 美月 | 2009年11月 4日 (水) 14時27分

>百瀬朝海さま

ありがとうございます!!百瀬さんの所にも今夜お邪魔します☆

今回の話は今までとはほんのちょっと違うかな、いややっぱ同じかな。でもちょっとだけ長くなりそうです。またこれからもよろしくお願いしますheart04

投稿: 美月 | 2009年11月 4日 (水) 14時29分

お久しぶりです。
薫の君、イケメンだったんですねhappy02

髪で素顔を隠す美少年、萌えますわ。
ビン底メガネの奥に隠された美貌、とかもツボです♪(←少女漫画過ぎ!)

「サブ」うわさに聞いたことはあります。
一度みてみたい、何事も経験(?)。

投稿: みわっち | 2009年11月 4日 (水) 21時38分

>みわっちさま

ありがとうございます!なんせ私が昔書いた話(始めの方は)なので、設定が幼いですねsmile
さてこれからどうなることやら・・・。あははは、牛乳瓶底のめがね、昔はよく聞いたなあ。今はコンタクトが進歩してますもんね。

「サブ」どんなんでしょうね・・・気になりますね
smileそう!何事も経験です!!

投稿: 美月 | 2009年11月 4日 (水) 23時48分

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