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八坂物語 1・始まりは受験に失敗したことから

桜のつぼみが膨らんでいた3月。


 
「伯母ちゃん、やっぱりあかんかったわ」

綾はマンションの一室で、伯母の富子に言った。
富子はそう驚くでもなく言った。


「綾ちゃん、ほんならなあ・・・うちの知り合いに聞いてみるさかいな」

 

                        ・

「綾ちゃん、来週からここに行ったらええわ」

「へ?」

こうしてある日突然決まった。

伯母の富子に紹介されたのは新京極の中にある
一軒の土産物屋だった。

店長の梨本さんと2、3の言葉のやり取りをしただけで、
即採用となった。

そりゃあ、まあコネやから・・・面接もいらんのか、綾は思った。




綾の高校時代・・・・勉強はあまりしなかった。


中3の夏休みのこと。
岡山から母の実家である京都に遊びに来た。

その時、認知症が進んでいた祖母と一緒に暮らすことにした。


受験勉強もほとんどした覚えがない。

たまたま、県外からの特別枠で合格してしまった
公立高校の特進クラス。 


入ってから、自分が場違いな場所に来てしまったことに気付くのに
全く時間はかからなかった。

高校2年生に上がる時に、特進クラスから普通科の一般クラスに
行こうとしたが、それも周囲から止められた。

「せっかく入ったのに、勿体ない・・・・」

綾自身は勿体ないと思うよりも、せっかく京都に一人で来て、
やっと出来た大事な友人達と離れるのが怖かった。

怖かったのだ。


しかしもし綾がこの時普通科の1類に移っていたなら、
綾のその後の人生はまた全く違うものになっていたに違いない。







                        ・
まあ、そんなわけで大学受験は失敗。

深い考えもなく、京都のお土産やにアルバイトに行くことになった。

またそこの衣装のダサイこと。

鮮やかなオレンジ色。

以前働いていた子がレジのお金を盗んでいたことが
発覚して、即クビになり・・・再発防止の為に、エプロンのポケットは
全部糸で縫いつけてあった。


その子、クビになってるのに・・・ポケット縫いつけるってね。


このオレンジのエプロンもまた何かしら綾のこの先の人生に影響を
与えていたに違いない。



綾の脳裏にはこの鮮やかなエプロンが長い間残っていたから。

作者より;「八坂物語」読んでいただき、ありがとうございます。
      少しずつでも面白い話になって行けばいいな。


      今は、日記の記事をちょっと控えており、料理とか
      日常のことを書けないのでちょっぴり寂しいです。

      では、また。

       
                     

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